刑務官の需要、就職・採用募集状況

応募者が増加している

刑務官は公務員であるため、最近の民間不況を反映して、志願者はやや増加していく傾向にあります。刑務所に収容される人数は近年増加傾向にありますが、行政改革や人件費抑制の指針のため、さほど大幅に募集人員は増えているわけではありません。

平成23年度の男性の刑務官の応募人数は約5,819人、女性は1,148人になりました。試験と面接の結果による合格者数は、男女合わせて大体1000人前後を行き来しています。

この合格者数の中から、毎年の刑務官の定年による退職、中途退職者などを補充していきます。応募者の増加につれて、合格率もそれだけきびしくなってきており、男性の場合、平成20年度は約28%程度の合格率であったものが、23年度では約13%まで低下しています。また、女性の合格率は20%台を前後する数字となっています。

試験自体の倍率を言えば男性が20年度には3.5倍であったものが、近年では7.7倍まで上昇しています。女性の場合は4〜5倍程度の数字です。

地域によって倍率が異なる

刑務官の採用試験は各都道府県で実施されます。そのため、単純に試験の倍率といっても地域ごとの格差もかなりのものがあります。採用人数が少なければそれだけ倍率ははねあがってしまいますし、その観点から最終合格者の数字で倍率を出すと、地域ごとの格差がかなりの差に達しています。

例えば民間の求人が極めて少ないとされる沖縄などでは刑務官の競争倍率が非常に高く、近年では30倍を超える数字にもなっています。逆に倍率が一番低いのは関東甲信越辺りの地域となっています。

こうした状況からも分かる通り、「どこの地域で受験するか」も合格に大きく左右します。したがって、自分の居住地域にあえてこだわらず、競争率などを考えてた上での試験の挑戦なども考慮すべき材料かもしれません。