刑務官の階級

階級の名称

刑務官の階級は簡単に区分けすると次のようになります。上に行くほど高い階級です。

<管理職(幹部相当)>
・矯正監
・矯正長
・矯正副長
・看守長

<一般職>
・副看守長
・看守部長
・主任看守
・看守

看守

刑務官に採用され初等科研修を終えて最初に任命される階級が看守です。看守からスタートし、上官の指示に従いながら仕事を覚え、徐々に昇進して上の階級に進みます。

主任看守

看守の中で勤続年数が十年ほどあり、勤務成績が良好と評価されると、上官から推薦を受けて任命されます。仕事内容はほとんど変わりませんが、給料は少し上がります。名誉的な階級の意味合いが強いと言える階級です。

看守部長

次の三つの中のいずれかが条件となります。
1.勤続年数が二十年程になる者
2.国家公務員のⅡ種採用試験に合格した法務省職員で刑務官職に就いた者
3.内部の中等科試験に合格し中等科研修を修了した者

昔は中等科の研修が必須でしたが、近年ではそうでもなくなりました。昇進の選考には勤続年数や成績が考慮されるようになってきています。しかしながら同じ階級同士でも中等科研修を済ませた者が上位者となります。

工場などでの指導監督や居室を担当するなど、普通の看守よりも責任ある立場にいます。昇進試験を受けない場合は、この階級以上には進めません。帽子と袖に銀の筋が入ることから「銀線」と言われているそうです。

主任看守部長

看守部長の中で約10年間の勤務年数のある者、勤務成績が良好と上官から推薦された者が任命されていました。仕事の内容は看守部長と同じですが少しだけ給料が上がります。主任看守と同じく名誉職的な階級です。現在、この職の任命は行われなくなっています。

副看守長

中等科の研修を修了し十年以上の勤続年数がある者、成績優秀で推薦された者が主に任命されます。現場では主任や重要な地位を任せられ、施設が小規模な場合は責任者クラスにもなる場合があります。

高等科試験に合格して高等科研修を終了した者や国家公務員試験Ⅰ種合格者はこの階級からはじまります。勤続が十年を超えて勤務成績が良好な場合、所長から推薦されて「特任看守長」に昇進することがあります。

階級章の地と、帽子と袖の筋が金色になるため「金筋」という通称で呼ばれたりします。昇進試験を受けない場合、この副看守長か看守部長かで刑務官を退役することが多いようです。

看守長

この階級から「管理職」に区分けされます。小・中規模の刑務所や拘置支所では部長や支所長に任命される場合があります。また幹部クラスの会議である「刑務官会議」に出席するようになります。

任命されるのは以下のような者です。
・高等科研究を修了して一定期間勤続した刑務官
・国家公務員試験のⅠ種に合格した法務省職員で、刑務官として勤務する者
・長年にわたり主任や場責任として働き続けたベテランで管理者の研修を修了した者

矯正副長

一般の会社で例えれば課長や部長クラスです。調査官や首席の矯正処遇官や大規模な刑務所の課長クラス、拘置支所の支所長に任命されることがあります。

矯正長

大規模な刑務所では部長担当、小規模な場合は所長になれることもあります。

矯正監

刑務官の職務の最高階級であり、職務としては大規模な刑務所の所長がほとんどです。

上級管理職になるとほぼ2〜3年おきに、管区に関係無く全国の刑務所や拘置所への転勤があります。また、一種試験合格者で高等科研修を終えていても、勤続年数や年齢がネックとなったり、ポストの都合で昇進に時間がかかる時があります。