経営企画になるには

一定以上のスキルと職務経験が必要

主に企業経営のプランニングと進行を担う経営企画。他にも内部統制、新事業開発、業務・事業提携、M&Aなど責任の重い仕事を幅広く手がけます。

通常、複数の事業部門での職務経験を経た、一定以上の能力を持った人が抜擢される職種です。採用数も多くないため、エリートコースとされています。

ここでは、まず将来の経営企画所属を目指し、業務に必要なスキルや知識の基本を身に付けるために、どのような大学の学部で何を学ぶべきかについて、続いて入社後にどういったことに注意してキャリアを積めば、経営企画への道が開かれるかについて紹介してみましょう。

学生時代

どんな学部で何を学ぶべきか?

経営企画では、経営者目線で事業全体を見たり、社会や経済の動きを俯瞰したりしながら企業の中長期計画や経営計画などを練っていきます。

こうした仕事で必要な経営感覚は、企業の経営管理を学ぶ経営学部、ビジネスそのものを取り上げる商学部、経済活動を研究する経済学部などで磨けます。

これらの学部で学ぶ際、積極的に研究したいのが会計学や統計学。経営企画でもっとも重視されるデータ分析力の基礎が身につくからです。

まず会計学では、企業の財務状況を把握する「財務会計」、企業が経営を管理するための「管理会計」などを学習できます。

経営企画は、財務会計や管理会計に精通していて当たり前と言われています。学生時代にその基本を身につけておけば、ライバルに差をつけられるでしょう。

次に統計学の基本は、経済学部や社会学部で指導されています。また、経営への情報システム活用を取り上げる「経営情報学」でも統計学を教えています。

ただし、経営情報学は、比較的新しい分野なので、まだそれほど多くの大学で指導されていないようです。

経営系で学べるところはあるので、各大学のホームページなどで確認が必要です。

グローバル化が加速中、留学も視野に

さて、経営を学ぶにしても、これからは日本に限定せず留学も選択肢に入れるべきです。

今、アジアをはじめとする海外に打って出る企業が増え、海外での事業展開、M&A、業務提携の経験豊富な経営企画スタッフへの需要が高まっているからです。

今後も、日本の飛躍的な成長は見込みづらいですから、日本企業の海外進出は加速していくと考えられます。

そうなると、留学して海外の文化と経営を学んでおけば、経営企画を志す上で大きなアドバンテージを得られます。

業務提携やM&Aに関わることを考え、法学部に進み、企業法務などを学んでもいいでしょう。

また一層グローバル化は進むので、仮に留学が困難でも、英語で交渉ができる程度の英語力は身につけておきたいところです。

資格は必要か?

企業にもよりますが、通常、資格の有無が経営企画に抜擢されるかどうかを左右することはないといいます。

経営企画は資格よりも、それまでの実績や経験重視で選ばれます。したがって、資格取得は、業務に必要な基礎知識を学ぶきっかけととらえるべきでしょう。

業務の基礎が身につく資格には、公認会計士、中小企業診断士などが挙げられます。学位であるMBA(経営学修士)も基礎学習に適しているようです。

入社後

経営企画志望者が取り組むべきこと

経営企画を目指すなら、配属された部門でいい結果を出すことが大事です。まずは、目の前の仕事に全力投球しましょう。

そして、時間を見つけて、経営戦略の方法、課題と解決策発見のプロセスなど経営企画で求められる手法を専門書やセミナーなどで学び、身につけます。

必要に応じ、統計学や会計学の知識を深めたり、英語力に磨きをかけたり、資格を取得したりします。

また、社内で新規事業立ち上げメンバーを募集することがあれば、積極的に手を挙げます。

新事業開発は経営企画の仕事になっているケースが多いので、新規事業立ち上げへの参加経験があれば「経営企画への適性あり」というアピールにつながるからです。

場合によっては、自ら新規事業を社内に提案してもいいでしょう。

そのほかに求められること

そのほかにも、経営企画には、コミュニケーション力や会社への熱い想いが求められます。

各種の計画を進めるために、各事業部門トップに計画について説明し、納得してもら場面では、コミュニケーション力が問われます。

計画を語るとき、「この会社をこのように成長させたい」という熱い想いがなければ、説得力も高まりません。

意識してコミュニケーション力を磨いたり、時には立ち止まって「自分はこの会社をどうしたいのか」をじっくり考えたりすることも経営企画職希望者には必要なのです。

こうした努力を重ねていけば、経営企画職に就くチャンスも手に入りやすくなります。

自社でなかなかチャンスに恵まれない場合は、それまで積み上げた実績をもとに転職して経営企画を狙うことも検討しましょう。