歌手の職業病

歌手にとっての二大職業病といえるのが、「喉の不調」と「耳の不調」です。ここでは、それぞれについて詳しく紹介していきます。

喉の不調

歌手は日々、自分の喉の調子を嫌というほど気にしています。

少しでも「喉が痛い」といった予兆があれば、栄養のあるものを食べて早めに休んだり、部屋が乾燥しないよう24時間加湿器をフル稼働させたりといったように、さまざまな工夫をしてケアに励んでいます。

とはいえ、職業柄どうしても喉を酷使してしまうことは否めません。

喉に関する病気として多いのが、「声帯結節」というものです。

これは、声を出す際、声帯に強い摩擦が起こることによって声帯に「こぶ」ができ、炎症を起こしてしまうというもの。悪化すると、声が枯れてしまったり、声が出しにくくなることがあります。

多くの場合、しばらく声を使うことを休めば症状はおさまります。歌手のほか、電話のオペレーターやアナウンサーなど、声を酷使する職業についている人がなりやすい病気だとされています。

また、急激に大きな声を無理に出した際は、声帯の血管が破たんして「声帯ポリープ」ができることもあります。

これらの病気を防ぐためには、できるだけ正しい発声法を身に付け、その通りに声を出すことが必要になってきます。

耳の不調

歌手やミュージシャンが、耳の不調により活動を休止する。そんなニュースを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

歌手やミュージシャンがかかる代表的な耳の病気としては、突然片耳だけ聞こえが悪くなってしまう「突発性難聴」というものが知られています。

この病気の原因はハッキリしていないところがあります。

ミュージシャンがよくなると言われることに関しては、一説では「音楽活動の中で日々大きな音を聴いているのが原因」という説もあれば、「因果関係はない」という説もあり、断定することはできません。

いずれにせよ、歌手にとって耳は非常に大切なものです。不調を感じたときは、すぐに専門医の元へ駆けつける必要があるでしょう。