官僚の役割

官僚とは何か

「官僚」という言葉はなじみ深いものですが、実は、この言葉は法律で明確に定義されているわけではありません。

日本における官僚とは、一般的に「国家の政策決定に影響力を持つ公務員のこと」を指して使われます。

広く捉えれば、公務員全般を官僚ということもできますが、多くの場合は「中央省庁で働く上層の国家公務員」のことを意味します。

そのため、たとえば事件や事故などの現場に出動して働く警察官や消防士などは、そこに含まれません。

官僚のなかでも、国家公務員採用総合職試験を経て幹部候補として採用される一部の人達は「キャリア」と呼ばれており、「ノンキャリア」である他の官僚よりも早いスピードで出世していきます。

予算、政策、法律などの立案・策定を行う

日本で政治を行うところの最高機関となるのが「内閣」です。

内閣の下には、内閣府のほか各省庁が置かれており、この各省庁で働く人のことを、一般的に「官僚」と呼んでいます。

国が新しい政策を考える際、まず動くのが政治家です。

政治家は、物事に対して戦略レベルで一定の方針(政権)を決めます。そして、政見を具体的なアクションに落とし込むためにどう動けばよいのか。

そうした戦術レベルの政策を考えていくことが、官僚の役割です。

官僚が働く各省庁は、それぞれ違う役割を担っています。

たとえば、法制の維持や整備などを行う法務省、予算案を作成する財務省、国土や交通を整備する国土交通省など、おのおのの場所で働く官僚たちが、予算案、政策案、法律案などの策定を行っています。

そうした官僚が策定した案をもとに国会で議論がなされ、それによって日本の政策や法律が決定し、施行されます。