官僚のキャリアとノンキャリアの違い

キャリアとノンキャリアについて

官僚を語るときに必ず出てくる言葉が「キャリア」と「ノンキャリア」というものです。

法律で明確に定義されているわけではありませんが、一般的に、キャリアというのは「国家公務員採用総合職試験」を受験し、採用された人のことを指します。

東京大学のほか、難関国立大学やトップクラスの私立大学出身者が多く、いわゆる霞が関で働くエリート官僚をこう呼ぶことが多くなっています。

一方のノンキャリアは、国家公務員採用総合職試験以外の試験、とりわけ「国家公務員採用一般職試験」を受け、採用された人のことを指すことが一般的です。

そのほか、地方出先機関からの出向者も併せてノンキャリアと呼ばれることがあります。

国家公務員採用一般職試験は、各省庁の中堅幹部、もしくは出先機関の幹部になるための試験とされていますが、総合職試験よりも難易度は易しく設定されています。

出世スピードや内容の違い

キャリアあるいはノンキャリアであることは、その後の昇進スピードや与えられる役職に影響を及ぼします。

キャリアは、本省課長クラスまではエレベーター式で出世し、なかでも優秀な人はさらに上の「審議官」や「局長」や「事務次官」などに選抜されます。

一方、ノンキャリアは課長クラスまでの出世が主とされており、昇進スピードはキャリアよりも遅くなっています。

入省後、いわゆる新人として扱われる1〜2年目は、キャリアとノンキャリアで大きな違いが出ることはありませんが、3年目以降になってくると、次第に任される仕事や役割が変わってくることが特徴です。

キャリアの場合、政策立案を行ったり国会質問に対応するなど、各省庁のより中心的な業務に携わります。

対して、ノンキャリアの場合は法律の執行など、定例的な業務を行うことが主となっています。

キャリアの厳しさ

とはいえ、幹部候補として採用されるキャリアでも、課長になるのは40歳半ば以降であることがほとんどです。

中央官庁では、少数のキャリアと多数のノンキャリアが働いており、とくにキャリアは相当なハードワークをこなしていることで有名です。国会の審議中は徹夜続きになることもあります。

もちろん、出世の早いキャリアのほうが給料も多くもらえますが、キャリアは周囲からの期待やプレッシャーを背負って生きていく覚悟も必要になるといえるでしょう。