大量調理での事故 (体験談)

調理場は危険な場

大量調理には事故がつきものです。特に、忙しくなればなるほど「急いでやらなければ!」という焦りから事故のリスクが高まるため、充分気をつけなければなりません。

いつもおいしい食事を用意する調理場は、実は一歩間違えれば危険な場所に早変わりしてしまいます。ガス、火、包丁…ほかにも、使い方を誤れば事故に繋がってしまう調理器具もたくさんあります。

実際に、私が経験したいくつかの事故をご紹介していきます。

寝不足の日は要注意

ある早番勤務の日。私は寝不足で出勤してしまいました。当日、私が割り当てられたのはバナナの房切りで、具体的には包丁を使って500本のバナナを房から外していく、という作業でした。

単調な作業なので、次第に眠気が襲ってきます。しかも、あまり切れない包丁を使っていたため、ふとした瞬間に、自分の左人差し指を切ってしまいました。自分に情けなさを感じながら、すぐに整形外科で縫ってもらいました。

火事も起こりやすい

調理器具は、いつもアルコールスプレーで消毒します。しかし、気をつけなければならないのは、アルコールは火に近づけると引火して、爆発してしまうことです。

過去には、すぐに使えて便利だからと、ガス台のすぐそばにアルコールスプレーを置いていた結果、爆発させてしまった事故がありました。

直接事故を起こしたのは別の人ですが、すぐそばで見ていたのでとても驚きました。

大量調理に必要な「7S」

炊飯器がきちんと点火されずにガスがたまり、再度点火した際に隙間からボット炎が出てきたこともありました。また、包丁や刃のついたミキサーをシンクに入れっぱなしにし、気付かずに手を入れて切ってしまったこともありました。

こういうことが起こるのは、大抵忙しくて整理整頓がおろそかになっているときです。そこで、大量調理の際は「7S」といって、「整理、整頓、清潔、清掃、しつけ、洗浄、消毒」に注意するよう呼びかけられています。

7Sは学校の授業でも教わることですが、現場で常に意識するのは決して簡単ではありません。誰でも忙しくなると、作業を進めることに集中してしまうからです。

しかし、7Sがきちんと身に付いている人と組むと仕事もスムーズですし、綺麗な盛り付けもでき、おいしい食事が完成します。いつでも7Sを実践できるようになることが大切です。