専門学校講師のやりがい (体験談)

専門学校で教える管理栄養士

管理栄養士の中には、実務経験とこれまでに身につけた知識を活かし、さまざまな専門学校の講師として活躍する人もいます。

私自身も、製菓専門学校、看護学校、保育士の専門学校で講師として働いています。

教える内容は学校によって異なり、製菓専門学校では「栄養学」と「食品衛生学」の国家試験対策、看護学校では「食と栄養」、保育士の専門学校では「子どもの食と栄養」を担当しています。

このように、食や栄養についての講義が行われる学校はさまざまあります。

実際、保育や看護の現場に行くと、食事時間に子どもや患者さん、高齢者の方と接する機会が多いのは保育士や看護師です。栄養士だけでなく、保育士や看護師を目指す人たちも、栄養学に対する知識は身につけておく必要があります。

講師をして感じたこと

講師になって感じたのは、食に対しての興味の有無は、学生さんによって随分と差があるということです。

食に対して興味のない学生さんほど朝食を抜いていたり、旬の食材を知らなかったり、はたまたファストフードの利用率が高い傾向にあり、残念ながら「自宅での食事に問題があるのでは?」と考えてしまうこともあります。

しかし、私は専門学校では一講師の立場ですから、個々の家庭の食事内容にまで踏み込んで聞くことはできません。それでも少しでも食に興味をもってほしいと思い、「食の楽しさ・大切さ」を伝えられるように心がけています。

講師としてのやりがい

1年間の講義がすべて終わり、学生さんから「食生活が変わった」「食への興味が広がった」などと言われると、とてもうれしい気持ちになります。

栄養士の存在は大切ですが、私は食の大切さを関係する他の職業の人に伝えていくことも大事な役目だと思っています。

また、私自身が学ぶこともあります。教える立場になることで、病院や高齢者施設などでの勤務で身につけた知識以外の気付きを得られ、食の奥深さを感じられます。

ただし講師の仕事だけをしていると、現場からはだいぶかけ離れてしまうことも否めませんので、私は空いている時間を利用して、特定保健指導や透析教室などに積極的に行くように心がけています。