看護師を辞めたくなるとき (体験談)

辞めたくなる理由はさまざま

どんな職業でも、誰でもやめたくなるときはあると思います。しかし、「もうやめたい!」と思う原因は、その職業によってさまざまなのではないでしょうか。

「医療はサービス業」と言われることも多くなってきた現代、看護師も高度な知識と技術が求められ、それ以外の面でも患者さんやそのご家族から求められることの質が高くなってきました。現役の看護師が仕事をやめたくなるときとは、果たしてどんなときなのでしょうか。

私は看護師になって今年で7年目になりますが、その年ごとにやめたいと思う理由が異なっていたことに気付きました。

1〜2年目に辞めたくなった理由

1〜2年目の頃は何もできず何もわからないため、毎日先輩に怒られ患者さんにも指摘されることが多く、毎日落ち込んでいました。「自分は看護師に向いていない。やめたい。」と考えてました。

また、自分が看護学生時代に思い描いていた現場とは違うことも多く、「こんなはずではなかった。」と、リアリティショックに悩まされていました。臨床の現場では教科書に載っていないことが多く、何か問題が起きるたびにどうしたらいいのかわからなくなったものです。

3〜4年目に辞めたくなった理由

3〜4年目になると今度は上司と後輩の間に挟まれ、自由がきかなくなり、仕事のしづらさを痛感するようになります。ある程度先輩の指導なしで仕事もできるようになるため、後輩の指導を任されたり、病棟内の雑務といった係活動に参加するよう言われるようになります。

上司からは理不尽なことで怒られるようになり、やめたいと感じるようになります。

5年目以降に辞めたくなった理由

5年目以降になるとリーダー業務を任され、病棟内の会議や研究といった業務以外の分野にも参加を促されるようになります。

業務の面では、医師や患者さんとそのご家族の間に入ることが多くなり、後輩が受けたクレームの処理と師長への報告など、非常に責任ある立場にいることを実感します。

こうなると、看護業務の他にさまざまな心配事が増えてきます。患者さんの安全だけでなく、下のスタッフや病棟全体の安全への配慮、他病棟との連絡や医師からの直接的な指示受けなど、責任が増える分自らが看護業務をする機会は減り、デスクワークが多くなります。

看護師生活の7年間を振り返ってみると、私は個人的にこの5年目以降の時期が最もつらい時期でした。上司からはさまざまなことで注意を受け、リーダー業務をしながら後輩の行動にも目を光らせ、必要があれば指導するといった毎日です。

自分のミスではないとしても、スタッフがミスをすれば代わりに医師や患者さんに謝罪しなくてはならない場面も数多く経験しました。これでは神経が擦り減ってしまいます。

このように看護師は、常にやめたいと思うほど過酷な状況で働いているのです。非常にストレスフルな世界にいるので、その分オンとオフを使い分けることが必要となります。

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