看護師としての特権(体験談)

執筆者:ぱむ 31歳 女性 経験年数:6年

看護師になって感じたこと

看護師になって良かったことのひとつは、この厳しい環境の中で勤務を続けている自分に自信を持てることです。

私は一度社会人を経験した後に、看護師になるための学校へ入学しました。

初めて就職した場所では先輩から可愛がってもらっていたため、それまで看護師になることを少し甘く見ていたところがありました。

しかし、入学初日には、今までみたいな中途半端な気持ちではこの学校を卒業できないと感じました。それだけ、看護学校での勉強は厳しいものだと思ったのです。

実際、高校を卒業して現役で看護学生になった同級生のなかでも、高校生の時のような感覚が抜けきれなかった子は次々と学校を辞めていきました。

他の専門学校に通ったことはないため比較できませんが、私の通っていた学校では、「本当に看護師になれるか」ということを知識だけではなく、人間性から叩き込まれました。

人の命に直結する仕事に就くからこそ、人間として当たり前のことが当たり前にできる人材にならなければいけないことがよくわかりました。

そんな学生生活は決してやさしいものではありませんでしたが、厳しさを乗り越えたことで、人間としても成長できたと思っています。

勉強を続ける限りレベルアップし続けることができる

看護師は、看護師であり続ける限り、勉強を継続して行わなければなりません。

たとえば、私と同じ10年目の看護師であっても、それまで働いてきた場所や雰囲気、そして何より自分の行動により、レベルには大きな開きがあります。

急性期、慢性期、訪問看護、科により、その人が持っているスキルや経験は全く異なります。

使用する薬品も違うため、新たな科でレベルアップする際も、もちろん一から勉強し直さなくてはなりません。

そのほか、同じ看護師であっても特定の専門分野の講習や試験をパスした人は「認定」という制度があるなど、看護師のレベルアップはエンドレスです。

身内を助けることができる

看護師の勉強をしていると、身体に関する知識が多く身につきます。

これは、自分自身とも関わりが深いものだからこそ学ぶことが楽しいですし、もし家族に何かあっても今までの知識と経験で判断し、対処することができます。

たとえば、以前こんなことがありました。私が85歳になった主人の祖母と一緒に暮らしていた時のことです。ある日、祖母が食中毒になり、家族総出で救急車を呼ぶべきかどうかを悩んでいる時にちょうど私が帰宅し、その状態を見て、すぐに救急車を呼びました。

年齢が若ければ自宅安静で改善もしますが、年齢によっては点滴で補液の必要もあります。祖母は、その後3日ほど栄養、水分投与を行い退院しました。

祖母は、今でもこの時のことを覚えていてくれ、「あの時は本当に助かった」と言ってくれます。

安心材料になっているだけでもすごくうれしいですし、こうして身近な人の役に立てる力が身につくことも、看護師の特権といえると思います。

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