看護師の仕事の失敗談 (体験談)

仕事に失敗はつきものですが、医療現場で働く看護師にとって失敗は命取りです。といいましても、やはり看護師も人間ですから、ちょっとした失敗をしてしまうことはあります。

それが新人であれば、なおさらのこと。ときには、ドラマのような笑える失敗をしてしまうこともあります。その場では笑えないのですが、後で思い出すとついつい笑ってしまう失敗談も。医療現場はまるでドラマのような場所です。

どんなに業務内容がマニュアル化されていても、それ以外の面で看護師それぞれの性格が出てしまうものです。私自身もそうなのですが、看護師の中には「どうしてこの人はこんなにドジなのだろう?」という性格の人ももちろん存在します。

私もドジな性格なので、ちょっとしたところでありえない失敗をしてしまうことがあります。

私にも仕事の失敗談は存在します。仕事の失敗談というと、やはり新人時代を思い出します。なぜなら、新人時代は毎日が失敗の連続だったからです。失敗せず、怒られもせずといった日はなかったほどです。

新人時代は、正直なところ業務を遂行することだけで精一杯で、患者さんの気持ちまで理解しながら働くということがなかなかできずにいました。

ある日、夜勤をしていた私は、先輩看護師と巡視に回っていました。巡視は巡視時間が決められており、患者さんの夜間帯の安全が守られているかどうか確認することが目的です。

その日もいつも通りに先輩と分担をして各病室の巡視をしていました。夜間帯ですので、消灯後で病室は真っ暗です。個室に入った私は、つながれている点滴が時間どおりに落ちているか、患者さんが眠れているかというのを確認するつもりでした。

室内は真っ暗ですので、手にしていたライトを点滴にあて、確実に点滴が落ちていることと患者さんが寝息をたてていることを確認して病室をあとにしたのです。

しかし翌日、先輩看護師が病室に行くと、その患者さんにこう言われたといいます。「昨日の夜、部屋に見回りに来たとき、僕の顔にライトあてたでしょ?まぶしくて起きちゃったんだけど。」と。

その後、先輩に注意されるまで、点滴確認のために必死になり、患者さんの顔にもライトがあたっていることに気付けなかったということに初めて気付いたのです。その時は、患者さんの快適な睡眠を看護師である自分が阻害してしまったという申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

このように、新人時代は患者さんの立場になって物事を考えることができず、直接お叱りを受けたこともありました。

ですが、こうした経験を通して看護師として成長することができた気がします。今では、何かするときには必ず「もしもこれを自分がやられたら、どういう気持ちになるだろう?」と考え、患者さんの立場になって行動するよう新人看護師に指導しています。

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