オペ室看護師として学んだこと(体験談)

執筆者:ちえ 45歳 女性 経験年数:20年

恐怖の異動

私の勤務していた病院では、看護師は医師と違い病院内で部署の異動があります。

内科病棟から手術室に異動になったことがあり、とてもとてもショックでした。

知っている看護師も医師もいませんし、新採は配属にならず、三年目以降が異動になる過酷な現場です。不安で不安でしょうがありませんでした。

何より看護がないではないか!と思っていました。

ゆううつな毎日

朝がくると毎日ゆううつでした。また、行かなくてはならない。今日は何を言われるんだろう。などなど考えます。

先輩看護師のいわゆる「いびり」はつらく、同じ時期に異動になってきた人たちと肩を寄せ合うようにして過ごしていました。

そして、覚えたくもない機械の名前を覚えたり、洗浄をしたり。術式を覚えるのにも苦労しました。

食欲もなく、みるみる1か月で5キロも痩せてしまいました。

転機となったできごと

ある時、私は帝王切開の手術に入ることになりました。それも双子のベビーです。

もちろん一人の帝王切開の時も万全を尽くしますが、多胎児となると受け取る側の準備が倍になります。念には念を入れ器具を複数準備をし、ベビー用のベッドを温めました。

ベビーが産声をあげたときは、お母さまも涙ぐまれ、手術室全体が嬉しさであふれ、感動を覚えました。

ああ、無機質な手術室だけれども、こんなにあたたかいできごともあるのだなと、私の中で何かが変わった瞬間でした。

自分のやるべきことが見えたような気がしました。どこにいても私は私の看護を展開できると思いました。

今、思うこと

私にとって手術室は精神的にも体力的にもきつい勤務でした。

でもそのつらい経験がその後の私を支えてくれたのも嘘ではありません。

しかしその中で学ぶことが本当に多く、今でも役に立っているので、結果的に経験してみてよかったなと思います。

診療科はさまざまあり、その科で特有のものがあります。どの科に勤務しても以前の経験は生きてくるものなのです。

仕事体験談