看護師の魅力 (体験談)

最初の一年が大変

どんな職業の方でも、その世界に慣れるまでが大変だと思います。仕事をある程度覚え、その環境に慣れるまでが大変なのでしょう。看護師の世界も最初の1年目を乗り越えられれば、その後はたいていのことを乗り越えていけると言われています。

そうでなくとも一般の世界より厳しいことが多く存在する医療の世界。最初は想像と現実とのギャップに誰もが戸惑い、失望します。人それぞれ新人時代の思い出は異なると思いますが、どんな人にでも忘れられない思い出が存在するものです。

同期が心の支え

私の看護師生活は、某大学病院の高度救命救急センターで始まりました。地獄の新人時代を最も厳しいといわれる救命救急の世界で過ごしたのです。

同時、救命救急センターに配属された同期は全部で43名。大学病院の大きな救命救急センターでしたので、同期のみで43名という多さでした。そのため、自分と同じ勤務帯に必ず誰か一人は同期が一緒に勤務していて、それだけで心の支えとなったものです。

大学病院は看護師の研究も義務づけられており、新人時代は症例提出と業務上の勉強に常に追われていた記憶があります。そんなつらい状況の中で今思うと、同期と過ごした日々は何よりも印象深い思い出です。

ある日、夜勤明けでそのまま同期と病院に残り、一緒に症例を仕上げようという話になりました。着替えもせずにユニフォームのままパソコンの前に座り、睡魔と闘いながら症例作成に没頭し、気付くと翌日の朝3時ということもありました。

同期との絆

共にこわい先輩に怒られ、自分たちが悪いとわかっていても愚痴を言わずにはいられず、そのまま居酒屋で愚痴を言い合うこともありました。

考えると、あのときの私たちの口癖は常に「もうやめたい。」でした。今の自分があの場にいたとすると、「数年後には笑い話になるよ。」とあのときの自分に言ってあげたい気持ちでいっぱいです。

共に叱られ、愚痴を言い合い、休日には気分転換に出かけた同期は、あの頃誰よりも多くの時間を一緒に過ごした相手です。親友でもあり、いいライバルでもありました。

ときにはお互いの仕事のミスを指摘してけんかをしたこともありますが、そんな同期がいたからここまでこれたのだろうと思います。

お互いが後輩を指導できる経験年数になり、共に新人の教育について話したり、患者さんのケアについて話をしたりする機会もありますが、そのときはお互い本当に成長したものだと誇らしくなります。

そんな43名もいた同期ですが、年数が経つとそれぞれの道を歩むために退職したり、別の部署へ異動したりして、遠く離れた場所で頑張っています。ですが、新人時代のつらい日々を共に乗り越えた同期とは、なんともいえない絆でつながれているような気がします。

初心を忘れないこと

私は今年で看護師7年目になりますが、何年目になっても常に自分自身に言い聞かせていることがあります。それは、初心を忘れないこと。7年も看護の世界にいると、今まで色々な看護師を見る機会がありました。

副主任という立場にいても、気分次第で部下に当り散らす人。3年目というまだまだ看護の世界ではひよっこの立場でも、先輩や職場環境に慣れてきたがために、「何年目!?」と聞きたくなるほど横柄な態度を見せる人。

看護師といえども人間なので、実にさまざまな人がいます。このような人々を見ていると、何年目になっても初心を忘れず、謙虚な気持ちで常に仕事に取り組みたいと思うものです。

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