介護福祉士が「おくりびと」になることも(体験談)

執筆者:こぱんだ 47歳 女性 経験年数5年

いつも身近にある職場

私の職場は、高齢者で寝たきりの方も多い、重度の疾患者がほとんどを占める療養病棟です。急変したときに備えて心電図のモニターをつけている人が常時5人はいます。

以前も同じ病院の違う療養病棟に勤務していたのですが、今のように頻繁に人の最期に立ち会うことはなかったです。

今の重症者の多い病棟に異動なって、自分が携わらなくても毎月2人は病棟で最期を迎えられているのではないでしょうか。

異動して3年がたちますが、この病棟から何十人天国に送り出したか数えられないほどです。

「おくりびと」としての仕事も

私は1度の夜勤に2人続けて「おくりびと」をしたことがあります。

そう、死亡処置をするのです。

亡くなった方のからだをきれいに拭いて、綿を詰めて、新品の浴衣を着せて、お化粧をし、やすらかに旅立たれるお手伝いをします。

私の病院は基本的に、死亡処置は看護師1名と介護職1名で行います。

死亡処置に必要な物を介護職が準備し、看護師の補助をしながら「おくりびと」になります。

ヘルパーや介護福祉の技術講習で死亡処置なんて習いません。

私も「おくりびと」もしなければならないなんて知らずに、この病院に就職しました。

初めて人の最期に立ち会うとき、介護職の先輩から「手伝って勉強しなさい」と言われたのが最初です。

私のヘルパー時代の同期は、みとることにどうしても抵抗があり、結局、介護職から離れました。

介護福祉士の職場はいろいろあります。元気な方がいるグループホームや居宅での介護サービスでは、最期をみとることはあまりないでしょう。

自分に合ったケアができる職場を探せばよいと思います。

「おくりびと」をしていつも感じること

長年寝たきりの高齢者の方でも、急変して亡くなるときも、人は最期まで必死で生きようとしています。

排尿があまりなくなって、からだがぱんぱんに腫れて、息がか細く、意識がなくなってもです。

私は死亡処置をするとき、いつも敬意を払って「お疲れさまでした。よく頑張りました」と言いながらします。

いつもみとっているからこそ、元気にからだが動くことを感謝します。そして悔いがないように、今を前向きに積極的に、生きなければと感じるのです。

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