実務者研修とは

実務者研修とは

「実務者研修」とは、介護福祉士国家試験を「実務経験ルート(養成学校を卒業しないルート)」にて受験する際に義務付けられている研修です。

この研修では、介護福祉士受験資格を得られる養成校を卒業した場合と同等の知識が得られるよう、認知症の理解や医療的ケアも含め、研修期間は6カ月以上、450時間以上の課程が実施されます。

もともと、介護福祉士になるための前段階とされる介護系資格として「ホームヘルパー」がありましたが、2013年度からホームヘルパー2級が「介護職員初任者研修」に移行されました。

また、介護職員基礎研修・ホームヘルパー1級は「介護職員実務者研修」に改編されたことによって、介護福祉士への新たなキャリアパスが開けています。

この先「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正によって、平成28年度第29回介護福祉士国家試験(2017年1月実施予定)から、実務経験ルートによる受験資格は「実務経験3年以上」かつ「実務者研修を修了した人」となっています。

したがって、現場で実務経験を積みながら介護職員初任者研修を修了し、そのうえで実務者研修を受けるといった流れが一般的なものになるものと考えられます。

実務者研修の受講資格

実務者研修は、介護系資格の有無や実務経験に関わらず、誰でも受講することが可能です。

ただし、以下の有資格者の場合は、所持している資格によってそれぞれ研修の必要時間が以下の時間に短縮されます。

・ホームヘルパー3級取得者:420時間
・ホームヘルパー2級取得者:320時間
・ホームヘルパー1級取得者:95時間
・介護職員基礎研修取得者:50時間

また、介護福祉士資格取得後に都道府県が行う「喀痰吸引等研修」を受講する必要がありません。

実務だけでは習得しにくい体系的な医学知識、制度の知識、介護過程の展開、認知症などについても実務に従事しながら学ぶことができるので、スキルアップにもなります。

実務者研修のメリット

実務者研修は、介護職員初任者研修の上級資格に位置付けられます。

そのため、介護現場ではより重要な仕事を任せられたリ、給料や待遇面で違いが出たりすることがあります。

さらに、実務者研修修了者は、「介護福祉士」「看護師」「准看護師」「保健師」と並んで訪問介護事業所に設置が義務付けられている「サービス提供責任者」になることもできます。

この先も、実務経験3年以上を積めば介護福祉士の受験資格が得られるため、実務者研修を修了することを機に、介護職としてステップアップしていくことが可能となります。

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