介護福祉士の実習の意義

学生と介護実習先のマッチング

介護福祉士養成施設校の学生は、学外で介護サービス事業者の協力のもと、介護実習教育を行っています。

介護福祉士養成のための介護実習先として、分野別では、「高齢者介護分野」「児童分野」「障害分野」「行政(社会福祉協議会を含める。)分野」などが挙げられます。

介護福祉士の活躍する現場で、介護福祉士実習指導者や実習巡回教員の指導・助言などを受けながら、介護実習の時間数をすべて出席しなくては、授業科目である介護実習の単位は得られません。

介護福祉士養成校では通常450時間が義務付けられています。日数に換算すると、10週間ほど。

この期間を全出席し、実習最終日に実習担当者からのコメントや捺印などを受け取り、学校に戻って報告会などの授業があるといった形をとっています。

この実習は、将来の就職先を決めるにあたり、とても参考になります。中には、実習中に就職が決まっていく学生もいます。

実習先の特徴を理解し、自身のパーソナリティや将来の目標、希望などを考えて、実習に臨めば、学生にとって得られるものは大きいでしょう。

現場実習の夢と現実

はっきりと目標を持って実習に取り組むのであればいいのですが、学生自身が実習に消極的な場合、実習に対して不安な要素が大きくなり、実習を終えること自体が目標となりかねなくなります。

学内で学んだことを現場で実践することが実習教育の醍醐味なのです。

学内で学んだ介護技術が果たして、現場で使いものになるのか。

認知症のことは学校の授業の講義を受けて知識として分かっていても、実際に認知症の方と接したことがない場合、対応の仕方はどうすればいいのか。

漠然とした理想や夢を持って勉強していた学生が、最初に実習先で実感するのは「現実の介護」の実情です。

机上と現実とのギャップを大きく感じる学生も多いようです。そこで、くじけて、実習が継続できなくなり留年したり単位を落としてしまう場合もあります。

実習中は泣いたり笑ったりしながら、ようやく実習が終わるころには、達成感ややりがいを感じ、将来の介護の道しるべができるようになることでしょう。

仕事体験談