介護福祉士の技術職としての誇り(体験談)

執筆者:こぱんだ 47歳 女性 経験年数5年

私の職場

私は60名弱の療養病棟で働く介護福祉士です。入院患者の8割が、医療区分2,3の重度の患者さんです。

「筋ジストロフィー・パーキンソン病」「慢性閉塞性肺疾患」などの疾患者や、常時、医療的ケアが必要な「中心静脈栄養」「人工呼吸器」「気管切開」をしている人が多数います。

なかには認知症で落ち着かなくなり、暴力的になる患者さんもいます。

患者さんのほとんどが寝たきりで、おむつを使用しています。夜勤のときは介護者2人でおむつ交換をしますが、それだけで1時間~2時間、ときには、3時間近くになるときもあります。

介護福祉士が働く現場としては、医療の知識が求められ、体力的にもきつい職場です。

一人ひとりに合わせて

患者さんのほとんどは80歳以上です。

高齢者の皮膚は弾力がなく、薄く、ちょっとした力のかげんですぐに傷ついてしまいますので、皮膚の状態によって触り方を変えることが必要です。

介護をするうえでは観察力がとても大事です。

拘縮といって、腕などが曲がったままに固まった人や、麻痺がある人に洋服を脱がせるときは、拘縮が少ない腕や元気な腕から脱がせます。

反対に着せるときは、拘縮がひどい腕や麻痺がある腕から着せます。これに点滴や尿をためる袋を下げた人などは、点滴なども考慮して脱ぎ着させます。

歯磨きひとつにしても、うがいが自分でできる人、できない人、入れ歯の有無など、さまざまなことを考慮して介助を行います。

手取り足取りすべて行ってしまうのではなく、その人のできる力を見極めて、ベストな介助をすることが必要です。

すべてを手伝ってしまえば、できる力を奪ってしまい、介護者に依存させてしまうからです。

認知症の人たちの付き合いは難しいです。怒ったりして言うことをきかせようとしてはいけません。

相手の経歴や性格を知り、尊重して、好きなことに気分を向けさせたり、諭したりして寄り添います。

胸に誇りを持って

介護職は、各病気についての勉強やケアの仕方の技術向上、コミュニケーション技術などが必要になる技術職です。

以前は違う職種に長年就いていましたが、今は介護職に就いて、多方面の勉強が必要となる、難しい職についているという誇りを持って働いています。

仕事体験談