家具職人の志望動機・面接

「モノづくり」との出会いが志望のきっかけに

家具職人を目指すきっかけは人それぞれですが、それは「モノづくり」との出会いと密接に関わっているといえます。

たとえば、学校の授業で制作した本棚がコンクールで入賞したことから木工の魅力にのめり込んだという人もいれば、家族に職人がいて幼少期からその姿に憧れていたという人もいるでしょう。

あるいは、もっと年を重ねてから、DIY趣味が高じて、転職を決断した人もいるかもしれません。

いずれにせよ、家具職人を志望する人にモノづくりが嫌いな人はいません。

これまでの経験を整理し、自分がどのようにモノづくりに出会い、魅せられ、家具職人を志望するに至ったのかを語れるようにしておきましょう。

家具製作を通してどう社会と関わるか

前述した志望のきっかけと同様に、志望動機も何気ないものである場合の方が多いかもしれません。

自分の欲しい家具がなかなか見つけられないことから家具職人を目指すようになり、同じような思いをする人の力になりたいと考えるようになったなどというように自身の経験に基づいた志望動機を率直に語れると良いでしょう。

また、何らかのきっかけで出会った家具職人の信念や生き様に感銘を受け、その後継者を目指したいと考えるようになったなどというような、人物そのものに惚れ込んでいるというパターンの志望動機もあります。

これは特定の人物に弟子入りを志願している人に多く見られるものです。

家具職人が相手にするのは完成した製品を使う人々です。使い手のことを無視した自分よがりの家具は何の価値もないといっても過言ではりません。

そういった世界でやっていく以上、モノづくりが好きな気持ちに加え、家具製作を通して、どのように人々とかかわっていきたいのかが自分の志望動機に含まれているかどうか、よく確認しましょう。

使い回しの志望理由は避けるべき

家具を製作している企業や工房はそれぞれ唯一無二の信念と誇りを持って製品を世に送り出しています。採用の際には当然、その方針に賛同する人を選抜することになるでしょう。

面接ではその企業や工房のどのような点に感銘を受け、魅力を感じたかを明確に語れるようにしておく必要があります。

どの企業や工房にも当てはまるような表面的なことではなく、面接先の特色をよく研究して自分なりの思いを伝えられるようにまとめておきましょう。

自分の時間を二の次にできるか

勤務時間とは別に技術向上のために自主的な訓練をしたり、知識を深めるために勉強会に参加したりと、職人の世界はプライベートな時間と勤務時間の境目が曖昧になりがちです。

とくに修業期間中は娯楽に割く時間がほとんどなくなるといわれています。

休日を返上するつもりで技術の向上に励めるかも仕事への情熱と絡めてアピールできるとよいかもしれません。

給与以外でモチベーションが保てるか

見習いのうちは、給与や待遇も理想を大幅に下回ることが多く、生活していくのがやっとということも少なくありません。そこに耐えきれずに職を辞す人も多くいるのが現状です。

採用する側としてはすぐに退職してしまう人を雇いたいはずはありません。

面接では、そういったことを苦に感じないというアピールをするためにも、仕事のモチベーションをどこにおくかを語れるようにしておきましょう。

お客さんに喜んでもらいたい、技術を向上させて工房の戦力になりたい、など前向きな志望理由を準備すべきです。

とくに未経験者の場合はなおさらその必要があります。家具に対する情熱に絡めて話ができるようにしておくと先方にも良い印象を与えることができるでしょう。

体力・忍耐力・集中力は職人の基本

体力がなければ職人の仕事は務まりません。また、忍耐力がなければ、5年ほどの見習い期間を乗り切ることができません。そして集中力がなければ、一つの製品を仕上げることができません。

体力・忍耐力・集中力は職人として働く上で必ず備えておくべきものです。

それまでの経験や自分の性格を話す際、アピールできるとよいでしょう。

素直な心で修行に臨めるか

それまでの経験や自分の理想が邪魔をして、先輩の指導を素直に聞けなかったり、企業や工房の信念に反するような製品を作ろうとしたりするような人を雇うことは先方にとって大きなマイナスです。

日々の勤務に対して、向上心を持ち、前向きに素直に従事できる人物が求められるため、面接でもそのような姿勢を示せるようにしましょう。

家具職人としての理想や信念を持ち、今後のビジョンを語れるのはもちろん大切なことです。先方に仕事に対する情熱を伝える上でも有効だといえます。

しかし、それだけに偏るのではなく、面接先で学び、成長していきたいという思いも併せて伝えられるようにしておくことが必要です。