鍵師の道具

鍵師の使う道具は特殊なもの

鍵師は、仕事をするうえでさまざまな道具を使用します。

そのなかでも基本となるのが「解錠工具」というもので、お客さまの「鍵を紛失して開かなくなってしまった」というトラブルを解決すべく、ピッキングをするためのツールとなります。

この工具は特殊なものであるため、鍵師として働きたい場合は、工具専門店や錠前卸業者から購入することになります。

誰でも自由に購入できるわけではなく、購入時には身分証明の提示や署名などが必要となります。

素人が勝手に使ってはいけない

鍵師がさまざまな道具をカッコよく使いこなす姿に憧れる人もいるようですが、鍵師のピッキングツールというのは、一歩使い方を間違えれば罪を犯す道具にもなってしまいます。

そのため、仕事に関係ない人が、勝手に特殊開錠工具を持つことは法律で禁止されています。

具体的には、平成15年9月1日に「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」が施行され、その中で「業務その他正当な理由による場合を除いては、特殊開錠用具を所持してはならない」と定められています。

このような法律ができる前までは、オークションなどで特殊工具が出回っていたのも事実です。

しかしながら、現在は自由な販売ができなくなってるほか、覚せい剤などと同様、道具を安易に他人に売ったりすると、売ったほうも買ったほうも罰せられるため注意が必要です。

解錠工具、そして解錠技術は、使い方によっては悪質な犯罪を引き起こすものにもなりかねません。

そのため、これらの情報についてはあまり一般公開されておらず、本気で鍵師を仕事としてやっていきたい人のみが、業界内の人脈や鍵師の講座などを通じて得られるようになっています。