化学メーカー社員に必要な資格やスキルはある?

化学メーカーで働くのにおすすめの資格は?

化学メーカーで働く際に必要な資格は新卒とキャリア採用によって多少変わります。

新卒の場合、必要な資格はありません。

新卒採用の募集要項を見ても資格保有が応募条件に記載されていることはなく、人物や仕事に対する熱意が問われます。

専門性が高い職種を志望する際は、大学や大学院で学んできた化学工学、機械、電子、物理、薬学、生物など、希望職種に応じた内容も加味されることもあります。

しかし仕事で必要な専門知識やスキルなどは業務を通じて身につけていくのが一般的です。

キャリア採用に関しても必須の資格はあまりありません。

職種、特に工場や建築関連の職種の応募条件には危険物甲種、ボイラー技士、機械保全技能士などの資格の保有が望ましいケースもあります。

保有していれば有利にはなりますが、「望ましい」という記載なので必須ではないということです。

それよりも即戦力が期待されるキャリア採用の特性から経験が重視されます。

例えばプラントの設備エンジニアの募集条件には「プラント保全業務や建設業務経験が3年以上ある人」が必須条件になっています。

資格ではありませんが、化学メーカーによっては「TOEIC何点以上」などが歓迎条件に挙がっている職種もあります。

特に海外進出に積極的なメーカーだと高い英語スキルを持っていると有利になるでしょう。

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化学メーカーの研究開発職に有利な資格

新卒採用に関しては特に資格は必要なく、研究開発職であっても資格は問われません。

資格は問われませんが、研究開発者として関わる分野の専門知識は当然問われますし、大学で行っていた研究内容も選考時に考慮されるので、希望する分野は事前に確認する必要があります。

ちなみに大手化学メーカーの研究開発職のキャリア採用を確認してみても、応募条件に資格保有が記載されていません。

危険物を扱う研究では何かしらの資格が必要かもしれませんが、特記されていないということは重要視されていないということです。

新卒で研究開発職として働いたとして、業務上必要になれば入社後に資格取得を指示されることはあるかもしれませんが、普段の業務で特段必要になる資格はないと推測できます。

化学メーカーのプラント関連職に有利な資格

プラント関連職、例えば設備エンジニアや施工管理エンジニアなどであっても新卒の場合は資格不要です。

ただし業務を進めるにあたり資格が必要なケースが出てくるでしょう。

以下に挙げているのは代表的な資格です。

・危険物乙種
・危険物甲種
・高圧ガス乙種(化学・機械)
・高圧ガス甲種(化学・機械)
・ボイラー技士
・機械保全技能士
・有機溶剤作業主任者
・酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者
・技術士補(化学)
・公害防止管理者1種(大気・水質)

有資格者しか作業できない、有資格者しか扱えないなど、法律で決められていることもあるので必要とあれば資格取得を会社から命じられることもあるようです。

新卒の場合は必要に応じて取得しますが、キャリア採用の場合、職種や業務内容に応じた資格保有が必須条件だったり、歓迎条件だったりします。

しかし大抵の場合、化学メーカーの技術系職種に転職するのは経験者と想像でき、そうした場合はすでに資格を保有している人も多いでしょう。

新卒採用にしても、キャリア採用にしても資格についてあまり心配する必要はありません。