ハウジングアドバイザーはどんな仕事? 資格や年収も紹介

ハウジングアドバイザーの仕事内容

住まいと人をつなぐプロフェッショナル

ハウジングアドバイザーは、家やお部屋の賃貸や購入を検討している人に、希望に沿った住まいを紹介したり必要な手続きをアドバイスしたりする仕事です。

不動産の賃貸や売買に関する専門的な知識も求められるため、条件に合わせて不動産を紹介するだけにとどまらず、賃貸や売買の契約、税に関する事務手続きもサポートします。

住宅メーカーであれば住宅展示場を訪れる人々の希望に合わせて住宅を紹介し、モデルルームで住まいの機能や特徴を説明したり、インテリアコーディネートなどをアドバイスします。

不動産会社では、売買のために必要な情報を説明し、手続きについての質問などにも答えます。

賃貸仲介業者での役割は、希望に合わせて住宅を紹介し、その賃貸契約で必要となる手続きや、物件周辺の情報なども教えてくれます。

ハウジングアドバイザーの就職先、活躍の場

日本全国のモデルルームや不動産会社で活躍できる

ハウジングアドバイザーのおもな就職先は住宅メーカーや不動産会社、賃貸住宅の仲介を行っている会社です。

住宅メーカーや不動産会社、賃貸仲介会社といっても、非常に幅広く、CMなどでよく知られている住宅メーカーもあれば、規模は中小での工務店や建設会社もあります。

また、不動産会社も販売戸数の多いデベロッパーと呼ばれる会社から、小規模の不動産会社もあります。

モデルルームは大手の住宅メーカーが多いといえます。

賃貸住宅の仲介を行っている業者は全国にあるので、全国で働ける仕事であるとわかります。

日本全国で働ける仕事ですが、やはり勤務条件によっては採用の門戸は狭くなる傾向があり競争倍率も高いです。

しかし正社員として働きはじめることができなくても、契約社員やアルバイト、パート、派遣会社に登録して紹介される派遣社員としてスタートし、スキルを重ねて正社員への採用をめざす人もいます。

ハウジングアドバイザーになるには

住まいに関連する資格を持っていると活躍の場が広がる

ハウジングアドバイザーは、必ずしも特別な資格や学歴が必要な仕事ではありません。

ただし、業務の中で専門的な知識を必要となるため、インテリアコーディネーター」や「宅地建物取引士」といった資格があると、就職・転職の際にもスキルとして有利になることが多くなり、活躍の場も広がります。

こうした資格は、専門学校などに通うほかにも、スクールや通信講座などでも取得が可能です。

未経験でも、資格取得をめざしながら、アルバイト・パート、派遣社員などとして仕事をスタートさせ、経験と資格を合わせて正社員を目指す人もいます。

ハウジングアドバイザーの給料・年収

正社員としての安定した給料は得られる仕事

ハウジングアドバイザーは正社員だけでなく、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトなど、さまざまな雇用形態で働く人がいます。

そのうち給料も待遇もよいといえるのは正社員で、平均年収は300万円~400万円程度がボリュームゾーンでしょう。

時給制であれば、時給900円~1500円程度におさまる人が多いようですが、地域によっても随分と差があるものです。

大手住宅メーカーや大手不動産会社であれば、給与水準や待遇はよい傾向です。

ハウジングアドバイザーの向いている人、適性

接客も事務処理もこなすジェネラリスト

賃貸契約や売買契約の手続きでは、決められた期日までに正確な書類作成を行う必要があります。

書類の内容に不備や間違いがないようにしなくてはなりません。書類の作成を確実にスピーディーに進められる人であればさらに向いています。

また、この仕事ではさまざまな人々と接する接客業の側面も持っています。人と接することを楽しめて、コミュニケーションを大事にできる人も向いています。

ハウジングアドバイザーの現状と将来性・今後の見通し

住まいと人は切り離せない関係

ハウジングアドバイザーが人気を集めている理由のひとつは、ライフスタイルに合わせて女性がスキルを活かして働けるという点にあるようです。

結婚・出産を機に仕事から離れても、再就職しやすく、パートやアルバイトとしてもフレキシブルな働き方も可能であるというメリットがあります。

モデルルームや賃貸住宅の仲介会社など活躍できる場は広いこと、何より住まい、住宅は人に必ず必要なものであることから、今後もハウジングアドバイザーのニーズは不可欠でしょう。

AIによるマッチングが進められるようになっても、最終的な判断や個別のケースでの対応は人による仕事が必要なことは間違いありません。