助産師の仕事でつらかったこと (体験談)

産科初日はパニック状態

助産師になって1年目は毎日がつらかったです。最初に就職した病院は総合病院で産婦人科の混合病棟でした。まずは看護からということもあり婦人科の担当ばかりでした。

就職して3カ月目、初めて新生児係につきました。産科の仕事を覚えられるのは本当にうれしかったです。ところが、その日のフォローについてくれた先輩は、とても厳しかったので新生児が可愛いとかそういうことを感じる隙もありませんでした。

その日は、帝王切開で産まれてくる赤ちゃんが病棟にきたら体重や身体の計測、呼吸状態の観察をする、という仕事がありました。

物の準備、手順の確認を頭の中でして準備万端のつもりでした。しかし、いざ産まれたばかりの赤ちゃんが目の前にきたら、もたもたとしてしまいました。先輩からは色々質問され、それにも答えられずパニック状態です。

ついに先輩から、「もうどいて、触らせない」と言われ、仕事を取られてしまいまったのです。その日は結局、赤ちゃんに触れることができなくなりました。

寝る間も惜しんで勉強を続ける

触れることもできず、教えてももらえず、泣きたかったけれど、明日はできるようにしよう、と心を奮わせました。翌日も同じ先輩のフォローで、とても怖かったですが昨日答えられなかったことはすべてノートにメモして臨みました。

聞かれたら、見ながらでも答えればいいと思いました。この日は仕事を奪われることはありませんでしたが、指導は厳しく、「そんなこともできないの?」と言われ続けました。

また、翌日も同じ先輩でした。休んでしまいたかったけれど、昨日できなかったことを今日は絶対できるようにしておかないと、また怒られる…。その一心で、仕事のあとも寝る暇も泣く暇もありません。

努力していることは認めてもらえたようで褒められることはありませんでしたが、怒られなくなりました。大切な赤ちゃんをお預かりしている責任が伴う仕事なので、このくらいのつらいことはたくさんあります。

当時は泣きたいほどつらかったですが、その頃の経験があってこそ今があります。先輩にビクビクすることがなくなった現在においても、新しい発見や疑問があれば家に帰って確認し、復習する。この姿勢は続けています。

仕事体験談