柔道整復師の悩み

一般の人に役割が認識されにくい

柔道整復師がよく抱える悩みとして、国家資格である「柔道整復師」と、そうではない「整体師」の役割の違いが、一般の人々にはなかなか認識されにくいということが挙げられます。

整体師の仕事

柔道整復師は、打撲・捻挫・挫傷・骨折・脱臼といった外傷性の疾患に対し、保険を適用して施術を行います。

一方、整体師は身体の歪みを直したり、リラクゼーション目的で施術を行うことが主となり、保険は適用されません。

このような違いがあるにも関わらず、あまり知識のない患者さんから見れば「どちらもマッサージをしてくれる人」という風に勘違いされてしまうことがあります。

また、世間一般としても柔道整復師よりは整体師のほうが言葉として馴染まれているところがあり、柔道整復師の正しい役割を説明することに苦労することがあります。

柔道整復師の数が増え、競争が激化

厚生労働省の発表によれば、柔道整復師の数は2012年末時点で58,573人、柔道整復の施術所は42,431ヵ所と発表されています。

これらの数字は、全体的に見ると右肩上がりが続いており、しばしば「需要に対して増えすぎではないか?」という意見も出ているようです。

柔道整復師が国家資格だとはいえ、飽和状態となれば良い就職先を見つけるのが難しくなったり、独立開業しても厳しい競争の中で勝ち残るのが難しくなってしまう可能性が高まります。

今後も柔道整復師の数が一気に減ることは考えにくいため、どこで働くにしても「選ばれる柔道整復師」を目指していかなくてはなりません。

養成学校でがんばって勉強しても「ただ資格を持っているだけで安泰」という時代になっているという点は、柔道整復師にとって悩みの種となっています。

最近は、柔道整復師に加えて同じく国家資格である「鍼灸師」、さらには「ケアマネージャー」「社会福祉士」「介護福祉士」などの福祉系資格を併せて取得し、ライバルに差をつけようとする人も増えつつあるようです。