福祉・介護業界で働く柔道整復師

柔道整復師は、整骨院や整形外科、あるいはスポーツ業界など多様な場所で活躍していますが、近年注目を集めているのが「介護・福祉業界」で働く柔道整復師の存在です。

ここでは介護・福祉業界の柔道整復師が、どのような役割を担っているのか紹介していきます。

機能訓練指導員として働く

柔道整復師は、介護施設やリハビリテーション施設における「機能訓練指導員」として働くことができます。

機能訓練指導員とは、「通所介護(デイサービス)」において、要介護者などの筋力低下の予防を目的とした「機能訓練(運動の指導など)」を行う人のことをいいます。

特別養護老人ホームには「必ず1人以上配置すること」が法的に義務づけられています。

なお、機能訓練指導員は、柔道整復師のような国家資格ではありません。柔道整復師の免許を持っていれば、介護保険法に基づいて、機能訓練指導員の資格も自動的に得ることができます。

こうしたことから、時代とともに高齢化が進んでいるいま、リハビリテーション施設や老人ホームなどにおける柔道整復師の免許を持つ人の需要が高まっています。

柔道整復師は身体機能の訓練を行うことはもちろんですが、高齢者同士のコミュニケーションのお手伝いをしたり、一人ひとりの精神的な支えになったりと、多様な役割を果たしています。

さらなるキャリアアップも望める

福祉・介護施設で働いている柔道整復師は、さらにステップアップすることも可能です。

たとえば、5年の実務経験を積むことで「ケアマネジャー(介護支援専門員)」になる道も開けるほか、福祉系の国家資格である「介護福祉士」を目指したり、各施設の役職者や施設長になるなど、自らの意志と努力によって、多様な活躍が望めます。

ケアマネジャーの仕事
介護福祉士の仕事

最近では多くの情報が乱立し、「柔道整復師はあまり稼げず、不安定な仕事なのではないか?」「就職・転職がしにくいのではないか?」「拘束時間が長いのではないか?」といったことを不安に思い、柔道整復師になることを簡単にあきらめてしまう人もいるようです。

しかし、ここで挙げたように、柔道整復師の活躍できる場所は決して医療現場だけではありませんし、実際には病院や施設ごとに職場の環境の状況もだいぶ異なっています。

ひとつの情報だけに惑わされず、柔道整復師として何がしたいのかをしっかりと考え、多くの情報を得ながら進むべき道を考えてみましょう。