柔道整復師と柔道との関係

柔道整復師と柔道の関係は?

柔道整復師という名称の中に「柔道」という文字があることから、柔道整復師は柔道に関係する職業なのでは と考える人は多いでしょう。

柔道は正しくは講道館柔道といい、嘉納治五郎という人が明治時代に創設したものです。

柔道のもとは「柔術」という武術なのですが、礼儀を重んじ、精神的に成長することを目的とし、技や練習方法などが形となって、「柔道」となりました。

そして柔道は全国に広がるだけでなく、オリンピックの競技種目になるほど世界にも広がっていったのです。

柔道整復術の仕事は、日本古来の伝統的な「柔術」の流れをくむ医療であり、その伝統や精神が柔道整復術に受け継がれています。

それは、柔道整復師の基盤が、柔術の基本である「活法」から来ていることからも見受けられます。

柔道整復師が公認された資格

柔道整復術は1920年に公認されたのですが、このときの資格は「柔道の教授をなす者」が捻挫や脱臼などの治療を行えるというものでした。

武術である柔道では怪我をすることが多々あり、そうしたときは、柔道の先生が治療を行っていたのです。

柔道整復師が治療で行う技術は、昔から伝えられてきた柔道の技や、柔術の特性を生かして発展していきました。柔道で使われる当身技、投技、関節技の知識が損傷を回復する技術に生かされてきたのです。

柔道整復師の技術は柔道の発展とともに歩んできたといってもいいでしょう。そのため柔道整復師の名称には「柔道」という文字が含まれているのです。

柔道整復師は柔道が出来なくてはダメ?

名称の一部に含まれるくらい柔道と密接な関係があり共に発展してきた柔道整復師ですが、柔道を習わなくては、もしくは柔道の先生とならなくては柔道整復師となれないのかというとそのようなことはありません。

もちろん、柔道整復師の仕事は柔術の「活法」を基本としており、柔道の技は柔道整復師の技術にも通じるところがあるため、柔道を習うこと自体は非常に有意義なことです。

柔道整復師の養成校によっては、柔道の授業が必須となっているところもあります。ですが、柔道の技術が優れていなければ柔道整復師になれないというわけではありません。