柔道整復師の保険請求

柔道整復師の施術は健康保険が使える

捻挫や打ち身などの怪我で柔道整復師の治療を受けた場合、健康保険が使えます。

そのため、柔道整復師のいる接骨院や病院の整形外科は安心して受診できるところがあります。

柔道整復師の治療を受けたときに使える健康保険は、結果として診療費用の負担が減りますから、接骨院も病院などの医療機関と同じように思えます。

しかし、柔道整復師の治療による健康保険適用は正確にいうと「療養費支給申請」といい、昭和11年から今のような形となりました。

柔道整復師の治療費は、以前は全額患者が負担してその後に患者自身が保険を請求する「償還払い」という形だったのです。

しかしこの方法だと一時的とはいえ患者の負担が大きくなります。そのため、昭和11年に現在の受領委任払い制度となったのです。

受領委任払い制度とは

受領委任払い制度とは、柔道整復師の治療を受けた場合、保険者負担分を差し引いた額を患者が支払う制度です。

そして保険者負担分の請求は治療を行った柔道整復師が行います。つまり患者は柔道整復師に保険請求を委任する形になります。

そのため、患者は柔道整復師の治療を受けた場合、療養費支給申請書に署名をします。これが委任状になります。

病院や診療所などの保健医療機関の場合、医師が行った診療行為を点数化し、請求用紙を診療報酬支払基金に提出して適切と認められれば診療報酬が支払基金を通じて医療機関に支払われる「出来高制」で、この点が接骨院と異なります。

接骨院ではすべて保険がきく?

接骨院に通えば、すべて保険がきくわけではありません。保険がきくのは骨折や脱臼、打撲、捻挫といった損傷によって柔道整復師の治療を受けた場合に限ります。

ただし、骨折と脱臼については、緊急の場合以外は、あらかじめ医師の同意を得ていることが前提になります。

肩こりや筋肉疲労などによって接骨院に通う人もいますが、この場合は保険はききません。全額患者が負担することになります。

また病院や診療所などの保険医療機関で同じ怪我について治療を受けている場合は、接骨院での治療は保険の対象とはなりません。