自衛隊の昇級試験

昇進試験に通らないと自衛隊に残れない

陸上自衛隊の昇進試験は、大きく分けると士長から曹へ昇級するときと、曹長から幹部である3尉へと上がるときにあります。

通常であれば全員が幹部へと昇級するわけではないので、一般的には曹へと昇級する時に試験があるくらいです。

もし自衛隊に残ってずっと働きたいのであれば、この昇級試験は避けて通れません。

なぜなら士長のままで自衛隊に残れる期間は約3任期(約6年)だからです。もしこの任期内に試験に通らなければ自衛隊に残ることはできません。

教本に載っていない問題も出る

では士長から曹への昇進試験ですが、具体的には学科と実技と体力測定があります。

まずは学科ですが、これは自衛隊の教本に載っている内容と、自分の専門職(普通科であれば普通科、施設科なら施設科)に関する問題が出ます。

教本に載ってる内容は自衛隊の役目(防衛や災害派遣など)やそれに伴う法律の基礎的な知識などがでます。

内容は多岐にわたるので、試験を受ける隊員は最低でも半年以上は前から勉強を始めます。

また武器に関する試験も出ますが、武器の性能は教本にも記されてません。

性能の部分は空欄になっていて、武器の性能に関する情報の流出を防いでいるからです。

ではどのように覚えるかというと、すでに曹になっている先輩隊員に教わります。

これは仕事が終わった夜になると、試験を受ける隊員を相手にした勉強時間が設けられます。

このときに先輩隊員から教本に載ってない部分や、どのような問題が出るのかを教わるのです。

体力測定と実技

次にですが、体力測定と部隊を指揮する実技があります。

体力測定は腕立て・懸垂・腹筋や持久走などがあります。それぞれ規定の回数が決められており、その回数に届かないとその時点で不合格になります。

たとえば腕立てであれば最低でも80回はできなければいけません。

そして部隊を指揮する実技ですが、これは数人の隊員を規定のスペース(約25m四方)の範囲内で指揮するという内容です。

これは部隊を前進させたり停止させたり、または整列させた時に乱れがあればそれを注意して直すといった内容です。

指示する内容はあらかじめ決められており、それも覚えておかなければいけません。

また、実際に指示するとスペースが案外狭く、部隊がスペースから出てしまったりします。

そうなると減点の対象になるので、これもかなり難しいです。ですので、休みの日などを利用して試験を受ける隊員は皆がかなり練習してます。

とくに部隊を指揮する試験は学科と違って普段の練習量が純粋にものをいうので、全員がかなり練習をしてきます。

ですので、試験に受かるには普段からの体力作りや学科の勉強に比重を置くのが重要になってきます。