自衛隊になるには

自衛隊に入るためのさまざまなルート

自衛隊は非常に大きな組織のため、募集している職種も多岐に渡ります。そのため、自衛隊を目指す人には、さまざまな選択肢があります。

たとえば、大卒は幹部候補生試験を、高卒は曹候補学生や曹候補士の採用試験をといったように、年齢や学歴などによって受けられる採用試験が変わってくるため、希望する職種の募集状況を確認することが必要です。

自衛隊募集情報

年齢、学歴によって異なる募集職種

たとえば、あなたが中学を卒業したばかりの17歳未満の男子の場合。「高等工科学校生徒」という、将来陸上自衛隊において活躍できる人材を育てるための教育制度に応募することができます。

口述試験や筆記試験に合格すると、3年間で普通科高校と同じような教育を行う「一般教育」を受けながら、同時に自衛隊専門的な技術の教育を行う「専門教育」や各種訓練を行う「防衛基礎学」の授業を受けることになります。

こうした訓練を経て、卒業後には陸上自衛隊の一員として活躍することができます。

また、あなたが高校を卒業してすぐに自衛隊に入りたいと思った場合、3か月の訓練期間を経て自衛官になれる「自衛官候補生」になるという選択があります。

非常に短い訓練期間で自衛隊で働けるようになるため、すぐにでも現場で働きたいという人にはおすすめの方法です。

このほか、おもに以下のような募集職種があります。それに応募するための資格と合わせて紹介します。

一般幹部候補生

(一般)22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒、修士課程修了者等は28歳未満)
(歯科・薬剤)専門の大卒20歳以上30歳未満の者(薬剤は20歳以上28歳未満の者)

医科・歯科幹部

医師・歯科医師の免許取得者

技術海上・技術航空幹部

大卒38歳の者(大学にて応募資格に定められた学部の指定する専攻学科を卒業後、2年以上の業務経験のある人)

陸上自衛官(看護)

看護師免許を有し、保険師・助産師免許を有する者(見込含)で36歳未満

技術海曹

20歳以上の者で国家免許取得者等

一般曹候補生

18歳以上27歳未満の者

自衛官候補生

18歳以上27歳未満の者

防衛大学校学生

高卒(見込含)21歳未満の者

防衛医科大学校医学科学生

高卒(見込含)21歳未満の者

防衛医科大学校看護学科学生(自衛官コース)

高卒(見込含)21歳未満の者

高等工科学校生徒

男子で中卒(見込含)17歳未満の者

賃費学生

大学の理学部、工学部の3・4年次又は大学院(専門職大学院を除く)修士課程在学(正規の修業年限を終わる年の4月1日現在で26歳未満の者(大学院修士課程在学者は28歳未満)

予備自衛官補

(一般)18歳以上34歳未満の者
(技能)18歳以上で国家免許資格等を有する者(資格により53歳未満〜55歳未満の者)

時間をかけて専門性を身につける道も

このように、自衛隊に入るための道はさまざまですが、そのなかには自衛官としての専門知識をもっと十分に身につけてから現場で働く方法も含まれています。

海上自衛隊や航空自衛隊のパイロットを養成する学校で2年間学ぶ「航空学生」になったり、自衛隊の幹部を育成するために4年間学ぶ「防衛大学校」に入学したりすれば、しっかり訓練をしたうえで現場に出ることができます。

訓練には時間がかかりますが、「航空学生」や「防衛大学校」を卒業すると、そのぶん将来的に幹部として活躍できる可能性も開けます。

また、後方支援のために医療の分野で活躍する自衛官をめざすという道もあります。

「医師免許」や「歯科医師免許」を取得している人は、「医師・歯科幹部自衛官」になる道が、「看護師免許」や「保健師免許」を取得している人は「陸上自衛官」の看護コースに入る道が開かれています。

いずれの場合も筆記試験や口述試験、身体検査などの試験があります。

とくに防衛大の試験は一般の大学受験と同じように英語や数学の筆記試験も行われるので、十分な勉強が必要です。

なお、これらの学生は、学生でありながらも給与をもらうことが可能です。

自衛隊はさまざまな年齢や学歴の人に門戸が開かれているため、自分の能力に適した制度を利用することで、自衛隊に関われる可能性はぐっと高まります。

自衛隊として働くときの勤務地

自衛隊基地または自衛隊駐屯地での勤務となります。海上自衛隊に配属された場合には、海上での生活が続くこともあります。

なお、自衛隊には異動がつきものであり、なかには2年ごとに転勤を繰り返しているような人もいます。

自衛隊に向いている人・求められる能力

体力

自衛隊は日々厳しい訓練を続けています。体力があり、意志が強く、日本を守りたいという強い気持ちがなければ続かないでしょう。

協調性

集団で生活をするため、協調性があることも求められます。

自衛隊の今後の見通し

震災時の救助活動による活躍で、自衛隊に対する期待は高まりをみせています。今後、関係機関との連携が進み、果たすべき役割が更に大きくなっていくと考えられます。

また、日本近海において、緊張が高まっており、防衛面においても自衛隊の重要性が増してきています。