自動車整備士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

自動車整備士を目指すきっかけで多いものは

自動車整備士を目指すきっかけは、人によって多種多様ではありますが、代表的なものとしては次のような理由が挙げられます。

<目指すきっかけとして多いもの>
・車が好きだから、仕事を通して車に関わりたかったから
・車いじりや機械いじりが好きだから
・手に職となる仕事に進みたかったから
・人の役に立つ仕事がしたかったから
・身体を動かす仕事がしたかったから
・実家で整備工場を営んでいるから、家族や知人に整備士がおり影響を受けたから
・カーレースが好きでピットクルーに憧れていたから
など

やはり整備士を目指す人の場合、「車が好きだから」という感情が根底にあり、それが整備士を目指すきっかけに繋がっているケースが多いようです。

その他にも、機械いじりや工作が好きで、それが高じて整備士を目指すきっかけとなった人、一生のスキルが身につけられる仕事を探していたところ整備士に惹かれた人などもいます。

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自動車整備士の志望動機の考え方

「なぜ整備士を目指すのか」を明確に伝える

整備士は日々車と向かい合い、常に向上心を持って技術を磨いていかなければならず、時には最新技術の勉強や資格試験の勉強などを自主的におこないます。

さらには、冷暖房のない作業場で長時間肉体労働をしたりなど、体力的にハードな側面もあります。

決して楽な仕事ではないため、なんとなく整備士になった場合、耐えられずに辞めてしまう人も一定数います。

会社側もすぐに辞められては大変に困るため、整備士という仕事に熱意や意欲をもっている人を求めています。

したがって、「なぜ整備士を目指すのか」についての自分なりの理由の明確化し、面接官の心に届くように、いかに熱意をもって伝えられるかがポイントとなってきます。

誰かにいわれた言葉ではなく、自分自身の言葉で思いをしっかりと伝えられるようになれば、もしも深く突っ込まれた際にもきちんと対応でき、面接官にも情熱が伝わるでしょう。

「将来的なビジョン」も伝えた方がよい

自動車整備士は資格をとり就職することがゴールではなく、長い道のりのスタートに過ぎません。

整備士として成長していくには、日々の業務から積極的に技術を学び、自己研磨していく姿勢が必要です。

そのための原動力となるのが将来的な「ビジョン」であり「目標」です。

「将来的にどのような整備士になりたいか」「どのような仕事がしたいか」「どのように活躍したいか」など、先のことまでを具体的に述べられる人は、面接官側からも好感を得やすくなります。

なぜ整備士を目指すに至ったかの「これまで」の話だけでなく、整備士になった後の「これから」の話も織り交ぜられると尚よいでしょう。

その会社・職場でないといけない理由も伝えた方がよい

面接官としては、単に「どこでもいいので整備士として就職したい」という人よりも、「この会社のここに惹かれ、この会社だからこそ就職したい」という人を求めています。

会社のホームページやパンフレットなどもよく確認し、その会社でないといけない理由まで志望動機に織り交ぜられると尚よいでしょう。

ただし、あまりにわざとらしく取り繕ったような話ですと逆効果となることもありますので、加減には注意が必要です。

自動車整備士の志望動機の例文

自動車整備学校出身の学生のケース

「幼いころより車が好きであったこともあり、高校の段階から自動車整備士になることを将来の目標としていました。

高校卒業後は、東京の自動車整備学校に進学し、これまで2級整備士向けの養成課程で自動車整備に関して学んできました。

貴社を志望した理由は、幼い頃より好きだった〇〇メーカー(自動車メーカー)の販売ディーラーであったこと、また生まれ育った〇〇県内のお客さまに対して、整備士として役立ちたかったためです。

将来的には1級整備士の資格を取得し、ハイブリッドカーから電気自動車まで、数多くの車種モデルの整備を行えるプロフェッショナルな整備士になることが目標です。」

一般的な学生が整備士を目指す際のケース

「大学では経営学を専攻していましたが、幼いころより機械いじりが好きであり、また自動車に関しても歳を追う毎に関心が高まっていったため、大学在学中に整備士になりたいという気持ちが大きくなり、いつしか将来の確たる目標となっていました。

貴社を志望したのは、自動車整備学校で学んでいない人間であっても整備士として採用して頂けることに惹かれたためです。

また、貴社の「◯◯◯」という企業理念に共感し、この環境で整備士として成長したいと思ったことも志望理由の一つとなっています。

入社した暁には、まずは与えられた仕事をしっかりとこなして実務経験を積み、入社2年目のうちに3級整備士に合格することが目標です。

その後は2級、1級にも挑戦し、貴社に貢献できる整備士として成長していく所存です。」

既卒の未経験者が整備士を目指す際のケース

高校卒業後は、地元の飲食店で接客の仕事をしてまいりました。

人と関わることが好きなこともあり、飲食業は性格的に向いていましたが、将来的には手に職となる仕事をしたいと希望するようになり、転職活動を行っています。

整備士を志望する理由は、手に職となり長く続けられる仕事であることが最もの理由ですが、加えて、趣味で自らチューニングをし自動車レースに出場するほど車が好きであることも理由の一つです。

これまでは趣味としての車でしたが、今後は仕事人生の一部として車と関わっていきたいと考えております。

入社した暁には、これまでの飲食業で身に付けた接客経験やチームプレイの経験を生かしつつ、足りない整備技術の面は積極的に学び、貴社に貢献できる人材となれるよう精進いたします。

資格の勉強も並行して進め、実務経験を積み受験資格が得られ次第、3級整備士試験に挑戦する予定です。

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自動車整備士の面接で聞かれること・注意点

新卒の面接で聞かれること

新卒学生の自動車整備士の面接では、おもに次のようなことを聞かれることが多いです。

<新卒の面接でよく聞かれる内容>
・なぜ自動車整備士を目指すのか、なぜ整備士を選んだのか
・入社して何がしたいか、何ができるか
・なぜ当社を選んだのか?
・あなたが就職先を選ぶ基準は?
・当社は何番目の希望か(第一希望か)
・学生時代は何を学んでいたか
・学生時代に最も頑張ったことは何か
・体力に自信はあるか
・配置転換や転勤に応じられるか
など

整備士の就職先となるディーラーや整備工場は無数にありますので、その中から「なぜ当社を選んだのか?」の部分を気にする会社は多いようです。

また、整備士特有のものとして、「配置転換や転勤に応じられるか」という質問が投げ掛けられることがあります。

とくに大手ディーラーなどであれば支店もたくさん持っているため、いずれ引っ越しを伴う転勤を余儀なくされることもあるからです。

中途の面接で聞かれること

中途の面接であっても、未経験者であれば新卒学生と質問内容はさほど変わりません。

未経験の場合は、「なぜ自動車整備士を目指すのか」や「なぜ当社を選んだのか?」が重点的に問われる形となってくるでしょう。

ただし中途の面接では、追加で次のようなことを聞かれることがあります。

<中途面接特有の質問内容>
・前職の退職理由(まだ在職中の場合は、現職を辞めてまで転職する理由)
・前職の詳細な業務内容や実績
・前職で積んだ経験で生かせるものはあるか
など

中途の面接の場合、必ずといっていいほど聞かれるのは「前職の退職理由」です。

退職理由は、たとえ正当な理由であったとしても、そのまま包み隠さずストレートに伝えると面接官に嫌気されやすいものです。

「言葉を選ぶ」ではありませんが、事前にある程度回答を精査し準備した上で、面接に挑むのが望ましいです。

面接での注意点

整備士の仕事は、黙々と一人で車をいじっているイメージもありますが、実際はお客さまとコミュニケーションをとることも多い仕事です。

接客業の側面もありますので、面接では、口調・目線・表情・話術・人柄などの面もチェックされていることが多いです。

相手の目をしっかりと見て、軽く笑顔なども交えながらハキハキと受け答えすることがポイントとなります。

面接官に、お客さまの前に出しても恥ずかしくない人物と思われれば、評価も高くなるでしょう。

服装、身だしなみ

自動車整備士は、仕事中はツナギなどの作業着をして働きますが、面接ではスーツが基本です。

整備士の面接だからと甘くみて、ラフな服装で参加すると減点になる恐れがあります。

「面接は服装自由」と書かれている場合であっても、基本的には一般企業の面接と同じように上下スーツで参加するようにしましょう。

髪型やヒゲなども同様であり、あまりに長い長髪や無精ひげなどはNGです。

社会人として恥ずかしくない見た目、身だしなみを心掛ける必要があります。

加えて整備士の場合、選考の一環で「実技作業」や「体験作業」を行うこともあります。

作業着や軍手などの持ち物が指定されている場合は、あわせて持参するようにしましょう。

自動車整備士の自己PRのポイント

自動車整備士として働く上で必要不可欠となる、次のような要素を自己PRに織り交ぜられると、伸び代のある人材としてより好感されやすいでしょう。

<自動車整備士としてとくに必要な要素>
・向上心や探求心
・地道でコツコツした作業ができる、得意
・手先が器用
・コミュニケーション力がある、人と関わるのが好き
・チームプレイができる、得意
・体力や持久力がある、身体が丈夫
など

整備士として成長するには、日々の仕事から学ぶ姿勢が求められ、また自主的に新技術を勉強する意欲なども必要となってくるため、「向上心や探求心」がある人材が好感されやすいです。

たとえば、車が好きで、仕事でもないのに技術書を読んで最新の自動車技術などを調べてしまうような人であれば、整備士の適性ありとして好感されるでしょう。

また、整備士は、お客さまとの「コミュニケーション力」や、同僚の整備士たちと協力して作業を進める「チームプレイ力」も求められてきます。

そのようなヒューマンスキルの方向から自己PRしていくのも、一つの方法でしょう。

自動車整備士の履歴書で気をつけるべきことは?

自動車整備士には「丁寧さ」や「正確さ」も求められます。

小さなボルト一つ締め忘れただけでも大事故に繋がる恐れもあるため、整備士は細かな作業もミスがないよう丁寧に正確に進めなくてはなりません。

丁寧さや正確さは、履歴書の文字一つひとつにもあらわれます。

履歴書の文字があまりに汚く書かれていたり、誤字脱字が多い場合は、いくら内容が素晴らしくとも大きな減点となることがあるため、文字一つ一ひとつも丁寧に正確に書く必要があります。