自動車ディーラー社員の現状と将来性

自動車ディーラーを取り巻く状況

国内の自動車産業は、日本の基幹産業のひとつとして長らく成長を続けてきましたが、今後、車の販売台数は徐々に減少していくことが予測されています。

その理由としては、若者の車離れをはじめ、長引く不況や平均所得減少による消費者の購入意欲減衰、あるいは乗り換えサイクルの長期化など、さまざまなものが挙げられます。

また、インターネットの普及によりカーシェアを簡単に予約できるようになったことから、とくに都会では「必要な時だけ車を借りてくる」といった考え方をする人も増えているようです。

もちろん、少子高齢化社会の進展や人口の減少も、こうした自動車産業の縮小に加速をかけていくことでしょう。

自動車メーカーと密接に結びついて事業を営むディーラーにとっては、厳しい状況が続いていくと考えられます。

収益の上げ方に変化が

このような時代背景のなか、各自動車ディーラーは生き残りをかけて、新たな事業展開の方法を模索しています。

ディーラーの収益の上げ方にも変化が見え始めています。

これまでの新車販売をメインにするものから、現在では販売後のアフターサービス(車検や点検など)をはじめ、自動車保険や生命保険、携帯電話、クレジットカード、JAFへの加入促進などの事業に注力する傾向が強くなっています。

現代の自動車は、性能も以前よりずっと向上しており、平均車齢は今後も伸び続けることが予測されます。

こうしたなか、これからの自動車ディーラーは「いかに既存顧客の流出を防ぐか」ということに対してより力を入れていくと同時に、自動車そのものに付随するサービス、あるいは顧客の生活をより豊かにするようなサービスを拡充していく傾向がさらに強くなることが考えられます。

自動車ディーラーがなくなることは考えにくいですが、今後メーカーの経営状態によっては販売店の数を減らしたり、規模を小さくするといった可能性はあるかもしれません。