自動車部品メーカー社員の勤務時間・休日・残業は多い?

自動車部品メーカーの勤務時間

一般的な勤務時間

自動車部品メーカーの勤務時間は、9時から18時頃になるのが一般的です。

お昼に1時間程度のランチ休憩が入り、一日の実働時間は7時間30分から8時間が目安となります。

オフィスで働くことの多い企画・総務広報などの事務系職種、また設計や研究を行う技術系職種などは、9時から18時の定時勤務となることが多いです。

生産工場の勤務時間

自動車部品メーカーでは、オフィスと生産工場で勤務形態が大きく変わります。

期間工やアルバイト・パートなどの非正規労働者は、シフト勤務となるのが基本であり、早番・遅番・夜勤の「3交代制」で回している工場も少なくはありません。

総合職として採用された正社員の場合は、生産工場勤務であってもオフィス勤務と同じ形態で働けることもありますが、職場によっては正社員であってもシフト勤務となることもあります。

古い体質の会社も目立つ

自動車部品メーカーには老舗企業が多く、昔ながらの古い体質の会社も目立ちます。

朝は社員皆が決まった時間に出社して、朝礼やラジオ体操、掃除などをする方針の会社も少なくありません。

一方で大手部品メーカーなどでは、働き方の多様化を推進する動きもみられます。

フレックス勤務、時短勤務、リモートワークなど、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方を選べる企業も増えています。

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自動車部品メーカー社員の休日

一般的な休日

自動車部品メーカーは、完全週休2日制であり土日祝日は休日となるのが基本です。

年間休日数は125日前後が平均的であり、ゴールデンウィーク・夏季・年末年始などには10日程度のまとまった連休を取得できる職場が目立ちます。

主要な取引先となる自動車メーカー(完成品メーカー)側も、土日祝日は休みとなることが多いため、土日祝日はお客さまとの打ち合わせも少なめです。

生産工場においても、土日祝日は休みとなるのが基本です。

ただし、中には曜日問わず稼働させる工場もあるため例外は存在します。

増産や生産スケジュールの遅れ、その他のトラブルが起こると休日出勤を求められるでしょう。

特別な休暇

カレンダー通りの休日の他に、次のような特別な休暇を用意している部品メーカーもあります。

・結婚、出産、子育て休暇
・弔事休暇
・介護休暇
・リフレッシュ休暇
・長期勤続休暇
・病気休暇
・年次有給休暇
・休業制度

近年は、子育て支援の休暇制度など、女性社員向けの休暇を充実させる部品メーカーも増えています。

女性正社員の多くが各種制度を上手く活用し、育児や家庭と両立しながら働いています。

有給取得の状況

自動車業界・自動車部品業界は、全体的に有給取得率が高めの業界です。

3年間の有給取得率が平均90%以上を記録している部品メーカーも珍しくなく、有給は取りやすい環境にあります。

ただし部品メーカーにはさまざまな部署や職種があり、多忙な職場に配属された場合などには思うように有給が取得できません。

また、トヨタ系、ホンダ系、独立系など、部品メーカーにもタイプがあり、系列によって労働環境や有休消化の取り組みなども変わってきます。

自動車部品メーカーの残業時間

自動車部品メーカーの残業時間は会社によってさまざまではありますが、月の平均残業時間は約20時間~30時間がひとつの目安です。

近年は業界全体で残業時間の削減に積極的であり、週1日程度の「ノー残業デー」を設ける会社も増えています。

勤怠カードなどで出退勤時間の管理を徹底し、無理に残業できない仕組みとしている会社もあり、長時間労働というのは減りつつあります。

特に大手の自動車部品メーカーほどその傾向が強いようです。

ただし職場や仕事の状況によっても残業時間は変わり、毎日夜遅くまで長時間残業が続いている多忙な部署もあります。

自動車部品メーカーだからといって必ずしも残業時間が少ないとは限らないため、その点は頭に入れて置く必要があるでしょう。

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自動車部品メーカーは忙しい? 激務?

納期との戦い

部品を予定通りに納入できないと、自動車メーカーはクルマの生産が行えなくなるため、ビジネスにおいて大きな打撃を受けます。

そのため、自動車部品メーカー側は「納期」を厳守する必要があり、遅れは許されません。

開発部門は予定したスケジュールまでに設計を完了させる必要があり、その後、生産部門も予定内に生産・製造を完了させなければなりません。

各部門の社員が一丸となって納期を意識する必要があり、間に合わない場合には残業や休日出勤をしてでも遅れを取り戻さなければならないこともあります。

繁盛期について

決算前の2月から3月、ボーナス時期の7月や12月などが自動車業界の繁忙期です。

この時期はクルマの自体の需要が増えるため、自動車部品の注文も増え、生産ラインの稼働率が高まります。

特に生産系の部門や工場はその影響を受けやすく、多忙な毎日が続くこともあります。

自動車の「フルモデルチェンジ」や「マイナーチェンジ」に合わせ、新たな部品の設計・開発が生じるときは開発部門が忙しくなります。

先端分野は今後忙しくなる

自動車部品業界は今大きな変革の中にあり、今後は電気自動車(EV)、自動運転、IoT(Internet of Things)といった分野の需要が急増するといわれています。

先端分野の部品を手掛けているメーカーでは、業界をリードすべく、すでに各社が激しい技術開発競争を繰り広げています。

大きなビジネスチャンスを秘めているIot分野の開発エンジニアには期待が集まり、開発部門の負荷が大きくなるでしょう。

先端分野の開発エンジニアは、いっそう多忙になる可能性があります。