ジュエリーデザイナーの資格・貴金属装身具製作技能士

ジュエリーに関わるさまざまな資格

ジュエリーデザイナーという名称そのものの資格はありませんが、デザイン、ジュエリー製作、マーケティングなどジュエリーに関わる資格はいくつかあります。

NPO法人「宝飾クラフト教育振興会」は「ワックスジュエリー検定」「ジュエリーデザイン画検定」「シルバージュエリー検定」という3つの民間資格を認定しています。

また社団法人「日本ジュエリー協会(JJA)」の認定する「ジュエリーコーディネーター」という民間資格もあります。

宝石鑑定士について

「宝石鑑定士」の資格としてはダイヤモンドの格付け基準「4C」を考案した「米国宝石学会(GIA)」の認定する「宝石学修了者(GG)」と「英国宝石協会(Gem-A)」の認定する「英国宝石学協会特別会員(FGA)」が有名です。

それぞれアメリカ、イギリスにおける宝石学(ジェモロジー)の世界的な教育機関であり、日本では民間資格ということになりますが、認定されると宝石学の専門家として国際的に通用します。

宝石学とは宝石の鑑別や格付け(グレーディング)はもちろんのこと、色彩学やジュエリーコーディネート、マーケティング、宝石およびジュエリー(宝飾品)の歴史や知識、宝石および貴金属加工の知識など宝石に関わる幅広く専門的な学問のことです。

「GIA-GG」については40年以上、社団法人「GIA JAPAN」が国内で教育機関を運営してきましたが、契約が終了し、2016年1月1日以降はアメリカのGIA本部が対応するようです。

「Gem-A FGA」については社団法人「日本宝石協会」と「日本宝飾クラフト学院」が業務提携して国内教育機関を担っており、日本語で資格を取得することができます。

また国内の宝石学の民間資格としては社団法人「日本宝石協会」が認定する「GJ」「CGJ」があります。

1965年(昭和40年)に始まった歴史の深い資格ですが、紆余曲折した経緯もありますので、業界情報を収集して詳細をご確認ください。

貴金属装身具製作技能士の詳細

ジュエリーデザイナーに関わる国家検定としては「貴金属装身具製作技能士」があります。わかりやすく説明すると「ジュエリー職人」ということになります。

同じ国家資格でも「医師」のような「業務独占資格」ではなく、ジュエリー(宝飾品)業界唯一となる技能士の「名称独占資格」です。

つまりジュエリー製作を仕事とする際に必ずしも取得しなければならないわけではありませんが、「貴金属装身具製作技能士」と称するためには取得義務が生じます。

「貴金属装身具製作技能士」の技能検定制度は厚生労働省の管轄で、委託された「中央職業能力開発協会」が問題を作成し、各「都道府県職業能力開発協会」が試験を実施します。

上級・中級・初級の順に1級、2級、3級とわかれていて、それぞれ実務経験または専門学校在学中などの受験資格があり、学科試験と実技試験がおこなわれます。

前期は1級・2級、後期は3級と年に1回ずつ実施され、受験料の目安は学科試験と実技試験をあわせて2万円程度です。

学科試験の科目は、貴金属装身具製作、ロストワックス精密鋳造、特殊加工、工業薬品、材料(宝石・貴金属・金属)、デザイン・製図、電気・ガス、安全衛生などで、試験時間は1時間(3級)または1時間40分(2級・1級)です。

実技試験は貴金属装身具製作を細工から仕上げまで、3時間(3級)または7時間(2級・1級)かけておこなわれます。持参した材料と支給された材料で、指定の製図から製作します。

厚生労働省 技能検定職種及び等級区分

毎年およそ200名程度が受験しており、3級の合格率はおよそ50%ともいわれていますが、とくに難易度が高い1級技能士を取得していれば、かなりの技術を持っていると認められることでしょう。