ジュエリーデザイナーの独立・開業

事前の準備

ジュエリーデザイナーとして独立するためには事前に準備が必要です。

宝石や貴金属、デザイン、ジュエリー製作に対するじゅうぶんな知識や技術や経験がなければ、いきなり開業しても事業を継続できるとはかぎりません。

まずは専門学校やスクールなどでジュエリーデザインについて学び、ジュエリーメーカーやデザイン会社などに勤務して経験を積みながら、ジュエリー(宝飾)業界の動向をリサーチしたり、人脈をつちかう必要があります。

企業内デザイナーの場合はさまざまな工程で分業し、それぞれ担当者が存在することもあります。

しかし独立するとあらゆる業務を自らおこなうか、少なくとも管理責任はすべて自分になりますから、それなりの覚悟と能力が求められます。

開業の形態

ジュエリーデザイナーとして独立する際に重要な能力として営業力があります。

修行中に社団法人「日本ジュエリー協会」の主催する「JJAジュエリーデザインアワード」のような権威あるジュエリーデザイナーのコンテストに入賞するほどの実力があれば、名前が知られて仕事が舞い込んでくることも考えられます。

ただジュエリー業界は高価な宝石や貴金属を扱いますから景気に左右される側面もあり、どんなに有名なジュエリーデザイナーやジュエリーブランドであっても堅実な経営が求められます。

独立するとしてもいきなり会社を設立したり従業員を雇用したりするまえに、まずはフリーランスつまり個人事業主として開業するという段階を踏んだほうがいいでしょう。

ウェブサイトを作成するなど作品や経歴、活動状況が広く伝わるようにすることも大切です。

会社や工房の設立

売上が順調であれば業績に適したかたちでいよいよ会社を設立します。

ジュエリー製作や販売も自社でおこなうのか、デザイン中心なのかという業務内容によって、ジュエリーブランドや工房(アトリエ、スタジオ)、ジュエリーショップ、デザイン会社などの違いがあります。

とくに工房をかまえる場合は製作機械や設備をそろえる必要があり、作業音や振動に問題がない環境でなければなりません。

初期投資や事業継続の経費を考えると、まずはデザイン中心で活動して営業面に力を注ぎ、コンテストや展示会、展覧会などで実力を広く認められるようになってからブランド展開するという方もたくさんいらっしゃいます。

いったん起業したのち経営がままならず会社勤務に戻る方も少ないといいますから、事前にじゅうぶんな経験を重ねたほうが独立の成功率はあがるでしょう。