板前の現状と将来性

「和食」に注目が集まる現在

寿司や天ぷらなど、海外でもすっかりお馴染みとなった日本の食事ですが、このたびユネスコの無形文化遺産に「和食」が登録され、その注目度はさらに高まっています。

「寿司」など単品のメニューではなく、素材を活かすための調理技術や道具、そして料理を盛り付ける器など、日本食をとりまく文化そのものが、世界に誇るべきものと判断されたのです。

さらに、近年は「ヘルシーでおいしい」といったイメージから、外国人も和食に大きな興味関心を寄せており、和食を求めて日本に来日する外国人旅行者も増えているようです。

料亭ばかりでなく、旅館やホテルなど、板前が活躍できる場はさまざまに広がっています。海外の日本食レストランで腕を振るっている板前も少なくありません。

和食ブームの背景もあって、板前の仕事は活気づいていると言えるでしょう。

日本の食文化を守り続ける一員として

日本料理は厳しい世界であるため、残念ながら修業中に挫折してしまう人も少なくないようです。

しかし、体で覚え、技術を磨いていく「職人」的な仕事であるため、もしも次の世代を担う若手が出てこなければ、先代から大切に伝わってきた「技」を受け継いでいくことが難しくなってしまいます。

一般家庭の食事とは異なり、繊細な味や見た目の美しさをとことん追求するのが、板前という存在です。

これから未来に向かって日本の大切な伝統文化を守り、受け継いでいくために、強い意志と熱い想いを持った人材の登場が大いに期待されています。