板前の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

板前を目指すきっかけで多いものは?

板前を目指すきっかけは、「日本料理が好き」「人を喜ばせたい」「自分の店を持ちたい」と人によってさまざまです。

家族が日本料理の店をしていて、継ぐのが当たり前だと思って自然と板前の世界に入った人もいれば、飲食店であまりにおいしい和食を食べたことがきっかけで、日本料理の道に進んだ人もいます。

また小さなころから料理をして家族が喜んでくれたことから、スキルを身につけてプロとして多くの人を喜ばせたいと板前を目指す人も多いです。

さらに自分の店をオープンさせたいという夢や、海外で板前として活躍したいと目標を持っている人もいます。

企業へ就職する場合でも、個人店で見習いを始める場合でも、板前になりたい熱意をどれだけ相手にアピールできるかが大切です。

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板前の志望動機の考え方

板前の志望動機を考えるときは、「板前になりたい理由」とともに、「どんな板前になりたいか」という夢や目標を考えることが大切です。

「料理が好き」というだけでは厳しい修業を乗り越えられるかが伝わりにくいので、たとえば「〇〇年までに経験を積み、〇〇万円ためて独立したい」など、具体的な目標が伝えられるとよいでしょう。

ゴールを見すえているほど、厳しい修行中も目標に向かってしっかり働いてくれると、雇う側も判断しやすくなります。

とくに真面目で職人気質の人が多い板前の世界は、「やる気」や「素直さ」などの「人間性」を非常に重視する仕事です。

難しい言葉をずらずら並べるよりも、心のこもった想いを言葉にすることを意識しましょう。

もちろんその店がどのようなコンセプトで、どのような料理を提供しているかなどを理解し、なぜそのお店や企業を選んだのかを明確にすることも大切です。

板前の志望動機の例文

料亭を志望する場合

「小さなころから祖父が切り盛りする日本料理店にいることが大好きで、高校生の頃から日本料理の手ほどきを教わりました。

自然と店を継ぐことを意識するようになり、格式高く伝統のある御社で、本格的な日本料理を修業したいと考え志望いたしました。

下ごしらえから調理、盛り付けまで全ての作業を丁寧に行い、お客さまに最高の料理が提供できる板前を目指して、1日1日を大切に精進したいと思います。」

チェーン展開する企業を志望する場合

「小学生のときから家族に食事を作るととても喜ばれた経験から、おいしい食事で多くの人を喜ばせたいという夢があります。

御社は国内のみならず海外にも事業展開しており、たくさんの人に和食の素晴らしさを伝えるチャンスが多いことに魅力を感じ、志望いたしました。

専門学校で身につけた日本料理の専門知識をいかしながら、現場でプロの技術を身につけ、たくさんの人に料理を通じて幸せを届けられる存在になりたいと思います。

そして5年後には、板前として海外店舗の店長を目指したいです。」

個人店を志望する場合

「私は将来、自分の和食の店を開きたいという夢があり、日本料理を極めたいと考えています。

貴店で食事をしたときにその出汁(だし)の旨味(うまみ)と板長(いたちょう)の接客に感動し、ぜひこちらで修業したいと思い、志望いたしました。

地元の食材や旬の食材にこだわり、確かな技術で日本料理の伝統を重んじながら、オリジナリティのあるアラカルトを提供する点を魅力に感じています。

1日でも早く貴店の即戦力となれるよう、どんな仕事も積極的に取り組みたいです。」

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板前の面接で聞かれること・注意点

板前の面接でよく聞かれること

板前の面接では、志望動機とともに「あきらめずにやり抜く意思があるか」「なぜこの店で働きたいのか」ということがよく聞かれます。

中には板前になるために飛び込みで面接を受ける応募者もいますので、採用側は板前になるまでにかかる時間など、修行の厳しさをしっかり伝えて覚悟があるかどうかを見極めているのです。

中には履歴書はほとんど見ずに、面接での人間性だけで判断するために世間話を多くする店もあります。

礼儀正しさやマナー、ハキハキと話せるかどうかなども見られるため、きちんとした言葉で自分の考えを伝える練習をしておく必要があるでしょう。

新卒の場合は、板前になる修行の厳しさを理解し、熱意があるかを判断されますが、中途採用の場合は、前職を辞めた理由がよく聞かれます。

「目標やスキルアップのために辞めた」など、ポジティブな理由の転職であればプラスに判断されることもあるので、事前にまとめておきましょう。

板前の面接での注意点・服装

面接時の印象を決めるのは、電話で面接の申し込みをしたときと、店に入ったときの第一印象です。

緊張してもおどおどした話し方や態度にならないように、元気な声でしっかり挨拶をし、ハキハキと丁寧な言葉遣いで話すようにしましょう。

また食を提供する飲食店は、常に清潔な空間を保つ必要があるため、その人自身の清潔感も重視されます。

面接官は面接時の格好から現場での姿をイメージしますので、爪は短く切って汚れを落とし、頭髪や襟元をきれいに整えて、清潔感のある服装や身だしなみを心がけましょう。

女性の場合は、結べる長さの人は髪の毛をまとめておくとよいでしょう。

板前の自己PRのポイント

板前の自己PRポイントは、忍耐力や体力があること、手先の器用さ、人に喜んでもらいたい気持ちなどがあげられます。

どれも板前に必要な要素になるので、この中からひとつを選び、これまでの経験などを織り交ぜながら伝えるとよいでしょう。

また板前の修業は長期間かかり、見習い時代は給料や待遇も決して恵まれていないことが多いため、理解や覚悟があるかも合否の判断材料です。

いくらやる気をアピールしても、「休みが少ないけど大丈夫?」と聞かれて、答えに詰まってしまうようでは合格は難しいでしょう。

修行の厳しさもきちんと把握して、それでも「やりたい」という想いを伝えることができたら、きっと採用となるはずです。

板前の履歴書で気をつけるべきことは?

板前の履歴書は、熱意や意欲を伝えることが何より大切になるので、志望動機や自己PRに盛り込みしっかりアピールしましょう。

調理師免許を取得している場合は、企業によって優遇されることもあるので免許や資格欄に明記します。

未経験の人は、やる気を伝えることはもちろんですが、そのほかお店に食べに行った体験談などを載せると好感度が上がるポイントです。

中途採用の場合で前職でも板前をしてきた場合は、自身の技術や職歴がアピールになることもあります。

働いた会社ごとに、担当業務や役職などの実績をまとめるとよいでしょう。