板前になるには

学歴はほぼ重視されない

板前は、一人前になるまで長い修業時間を必要とする代わりに、「学歴」はほとんど重視されない仕事です。ここではまず、板前を目指すルートとして、いくつかのパターンを挙げてみましょう。

(1)中学・高校を出て修業を始める

義務教育である中学校、もしくは高校を卒業後、日本料理店などで修業を始めるパターンです。修業は最低でも2〜3年程度から、長ければ10年を超えます。

若いうちに修業を積めば、それだけ早く一人前になれる可能性は高まります。

(2)高校卒業後、調理専門学校で学ぶ

高校卒業後に調理の専門学校へ進学し、調理の基本を学び調理師免許を取得した上で、日本料理店などに就職して修業を始めるパターンです。

上記いずれかが大半ですが、まれにもっと年齢を重ねてから板前を目指す人もいます。

しかし、過酷な修業を何年も経験しなければならず、またこの仕事では繊細な手先の感覚や正しい味覚を必要とするため、できるだけ若いうちにスタートしたほうが良いという声もあります。

料理店で働く場合は基本的に「調理師免許」が必要になりますが、修業を経験してから資格を取得する人も大勢います。

就職先

板前を目指す人の就職先(修業先)は、料亭や日本料理専門店が中心ですが、ホテルや旅館の調理場などに務める人もいます。

なお、一口に「日本料理」といっても、その種類はさまざまです。

懐石料理、うなぎ料理、天ぷら料理など、ふぐ料理など、それぞれ「専門店」として営業している店も多いですが、修業においては日本料理全般の知識を学び、腕を磨いていくことが一般的です。

あきらめない気持ちが最も大切

何歳から修業を始めたとしても、結局、自分でそれを乗り越えていかなければ一人前にはなりません。日本料理の世界は上下関係や礼儀も厳しく、見習いのうちは先輩に叱られることも少なくないでしょう。

板前になれるのは、どんなに逃げ出したくなるようなつらい状況でも、あきらめずにがんばり続けた人だけ。

「専門学校で調理を学んだけれど精神的に弱い人」よりも、「ゼロの状態だけれど努力と根性は人一倍の人」のほうが、先輩にいろんなことを教えてもらえますし、成功できる可能性も高いと言えます。