板前の心得

食べることの大切さを意識すること

食は人間が生きるための源です。当たり前のことで忘れがちですが、日々何を食べるかで体がつくられていく、ということを意識しましょう。

ファストフードやコンビニのできあいの食事を摂るか、または季節が感じられる心のこもった手作りの食事をいただくか、どちらが体にとってよいのかを考えれば、おのずと答えは出てくるはずです。

とりわけ旬を重んじ素材の味を引き出す和食は、世界からみても健康的な料理として認識されています。

おいしい和食で食べ手が満足し、健康を手に入れる。板前にその手助けができれば、こんなに素晴らしい職業はありません。

ものづくりに興味を持つこと

あらゆる食材と調理方法を駆使し、見た目も美しくおいしい料理を完成させる。

つまり形のないものを作っていくことは、ものづくりにも通じます。

何をどのように組み合わせれば、どんな味が生まれ、おいしくなるのか…という好奇心、探究心がなければ、板前になれたとしても進歩は望めないでしょう。

料理は日々変化しているため、その時代を知ったうえで自分なりの料理を追求していく姿勢が大切です。

あきらめない意思を持ち続けること

板前になるには最低でも10年かかるうえ、職場での人間関係や技術の体得など一筋縄ではいかないことがたくさんあります。

「必ず板前になって自分の店を開くんだ」「板前になるまで絶対にあきらめない」といった断固たる決意がなければ、初心を貫くことは難しいでしょう。

しかし、困難を乗り越えた先には自分の描いていた夢や目標が待っています。

将来自分がどうなりたいか、または、なるためにどれだけ自分の力を注げるかを覚悟しておく必要があります。

料理を好きでいること

板前になれば一日中料理に携わることになります。従って料理をどれだけ好きでいられるかが大切です。

もちろん厳しい修行に耐えてこそ就ける職業のため、並大抵の努力では板前にはなれません。

福利厚生もままならず、朝から晩まで体を酷使してまで修行にうちこむには、そもそも「料理が好き」という気持ちがなければ挫折してしまうでしょう。

板前こそ「好きこそものの上手なれ」です。料理への情熱が身を助け、夢の実現へと導いてくれるでしょう。