女性医師の活躍

求められる女性医師

かつては、医師というと「男性の職業」と考えている人も多くいました。もともと戦前は女性が学問を究めることができる環境が少なかったこともあり、男性が医師、女性は看護師というように性別によって職業が分かれている現状があったのです。

しかし、戦後の世の中の移り変わりとともに少しずつ女性の医師が増えてきており、近年ではあらゆる診療科で女性医師を見かけるようになりました。

平成25年の春に行われた国家試験の合格者を見てみても、男性の合格者5,180人に対して女性の合格者が2,516人となっており、およそ3分の1を女性が占めていることがわかります。

特に産婦人科や小児科のように子どもや母親と接する機会が多い診療科では、患者側も女性医師がいることで安心感を覚えるケースが多く、たくさんの女性医師が活躍しています。

出産・子育てを経て復帰できる環境へ

近年では深刻な医師不足が問題視されていることもあり、結婚や子育てで一度は休職した女性医師をいかにスムーズに現場に復帰させるかが医学界の大きな課題となっています。

大学での履修期間や研修医や新人医師としての期間などをあわせると、10年近くもの育成機関を経てようやく一人前になるのが医師です。

大切に育て上げたにもかかわらず、「子育てと両立できない」などの理由で離職させてしまうことは、本人にとっても医学界にとっても大きな損失となります。

このため、女性医師の子育て支援に取り組む病院も増えてきました。「勤務時間の短縮」「当直なし」「緊急時の呼び出しなし」などのルールを決めることで、積極的に女性医師を確保しようという動きが広まっています。