医療秘書のつらいこと・大変なこと・苦労

医療秘書のつらいこと・大変なこと

自分のペースで仕事ができない

医療秘書は、病院で働く医療スタッフらが仕事に専念できるよう、裏方として補佐的な業務を担当します。

このため、必然的に周囲の人から指示をされる機会も多くなります。

的確な指示を出してくれる人であればよいのですが、面倒くさい業務ばかりを押し付けようとしたり、期限ギリギリになってから用事を頼んできたりする人もいないわけではありません。

また、人の命がかかっている職場環境であるため、なかにはピリピリ・イライラするスタッフもおり、八つ当たりをされたり横柄な態度をとられたりすることもあります。

「もっと早く言ってくれればスムーズに対応できたのに!」「こんなに大変な用事を頼むのだから、もっと丁寧な頼み方をしてくれればよいのに!」などと、腹立たしく思うこともあるでしょう。

しかし、そもそも秘書というのは、自分のペースで仕事をしたり、自分の判断で自由に仕事を進めたりするのが難しい職種です。

周囲の人に振り回されて大変な思いをするのは、ある程度は仕方がないことだと割り切っておいたほうがよいかもしれません。

閉塞感との戦い

医療秘書として、病院長や病棟責任者、あるいは看護師長など、特定の医療スタッフのサポートをする場合、その人との関係は自然と「密」なものとなります。

人間性が合わない相手につくことになった場合は、大きなストレスを感じてしまうかもしれません。

また、ひとつの職場に秘書が何人もいるといったことは通常なく、同僚と和気あいあいと話しながら仕事を進めるようなことは少ないです。

仕事でちょっと嫌なことがあっても、愚痴を言い合ったり仕事を分担したりできる仲間がおらず、孤独を感じる人もいます。

医療秘書は外に出ることも少ないため、自分の仕事を黙々とこなすことができ、人間関係のストレスを抱え込みにくい性格の人のほうが、仕事に前向きに取り組める可能性が高いです。

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医療秘書の悩み

対応すべきことがとにかく多い

医局で働く医療秘書などは、複数の医師などからさまざまな業務を任されることがあります。

郵便物の発送から勉強会・学会などの出欠の返事、また締切のあるイベントの申込みなど、忘れてはならない雑務もたくさん降りかかってきます。

五月雨式にあちこちから業務がやってくる環境では、なかなか手元にある仕事をきちんと整理できない場合もあります。

対応しなくてはならない業務量の多さに悩みを抱える医療秘書も少なくありません。

人手不足で業務範囲が幅広い

街のクリニックやスタッフ数が少ない診療科などでは、専業の「医療クラーク」や「医療事務」が配置されておらず、すべてをひっくるめて医療秘書が兼務するというケースがあります。

そのような場合、スタッフの少ない時間帯や時期、慢性的なスタッフ不足などによって、本来の医療秘書以外の仕事、たとえば患者さんの対応や受付予約などの電話応対、レセプト業務などに時間が取られてしまうこともあります。

このような環境で働く医療秘書には、なんでも対応しなければならない忙しさに加え、自身の仕事の整理がつかないといった悩みにつながる人もいるようです。

医療秘書を辞める理由で多いものは?

医療関係の業務に適性がなかった

医療秘書はおもに医療機関で働きますが、医師や看護師などとは異なり、直接患者さんと接する機会はそこまで多くありません。

しかしながら、医療秘書が担当する業務は、検査や診察の予約、上司のスケジュール管理、重要書類の発送や管理など、決してミスをしてはならないようなものばかりです。

細かなことが苦手な人など「ついうっかり」のミスが続いて叱られてばかりだと、自分はこの仕事に向いていないと感じて辞めてしまうこともあります。

シフトの時間が都合や希望と合わない

街のクリニックに勤務する医療秘書が辞める理由として多いのは、勤務先の求める勤務日程と都合が合わなくなったということです。

生活スタイルが変わったり、引っ越しなどで自宅から勤務先の距離が遠くなってしまったなどのさまざまな理由で、それまでと同じように働けなくなる可能性は考えられます。

とくに家事や育児に忙しい人がパートの医療秘書として勤務する場合、20時や21時までの夜診シフトには現実的に対応が難しいこともあります。

もっと自分のライフスタイルに合う、働きやすい職場環境を求めて、現在の職場を辞めるケースもしばしば見られます。