IRの社内での位置づけ、役割

経営陣の代行役

IRは自社の利害関係者であるステークホルダーに対して、経営や財務の状況などの情報を提供することが主な活動になります。

ステークホルダーは株主や投資家をメインとし、広い意味では消費者や顧客、取引先、地域社会、行政機関なども含まれ、社員もその中のひとつです。

社員といえど、経営陣から直接、経営方針や財務状況、戦略などを聞く機会があることは少ないため、実際には企業説明会や決算説明会、その報告書などによって、IR担当者から発表される情報を得ることとなります。

いわば、IRは経営陣の代行役を務めているのです。



社内のあらゆる部署と連携する立場

IRの仕事と特に密接なのは、自社の経営理念や戦略を担う経営企画部、財務や収支状況を把握する経理・財務部、ニュースリリースや広告などを担う広報部です。

これに加えて、自社の新商品や新サービスを正しく把握するためには商品開発部、流通の仕組みや円満な商品の流れを知るためには営業部と、IRが関係する部署は多岐にわたっています。

IRが対外的に発信する情報は、必ずしも自社に有利なことばかりではなく、不利なことも伝えなければならない場合もあります。

そのためにも、各部署との速やかな連携や信頼関係はなくてはならないものだといえるでしょう。



株主や投資家との窓口

IRには株主や投資家からさまざまな質問が寄せられ、その都度、IR担当者が回答しています。

また質問ばかりではなく、要望が寄せられることも。

株主にとっては、株を持っている企業が業績を伸ばすことが何よりの希望であるため、さまざまな戦略上の提案を行うこともあります。

こうした要望や提案には取るに足らないものもありますが、外部からの目線は企業にとって非常に貴重なものであり、経営改善につながるヒントが隠されていることも多々あるのです。

株主や投資家からの要望や提案を取捨選択して、必要なものを経営陣や関係部署に伝えることもIRの重要な役目。

社員にとっては、株主や投資家との窓口がIRだといえるでしょう。