IRの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

IRを目指すきっかけで多いものは?

IRは、会社の顔として多くの人から注目と脚光を浴びる、いうなれば「花形」のポジションです。

そうした華やかで、なおかつ会社にとって重要でやりがいあるポジションをにないたいと、IRを目指す人は大勢います。

また、IRの仕事は財務や経営企画など、会社の事業運営の根幹部分と密接に関係しており、キャリア形成においても非常に有効です。

将来的に執行役員クラスまで昇りつめたいなど、出世意欲の強い人ほどIRを志望するケースが目立ちます。

IRは、会計や語学などの専門スキルに加え、社内のすみずみにまで精通していることが求められるため、難易度はかなり高めです。

しかし、努力を重ねてIR担当者に抜擢されれば、サラリーマンとしての「出世コース」に乗ったといえるでしょう。

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IRの志望動機の考え方

IR担当者になるためには、社内事情に精通していることが不可欠です。

実際にIRとして働いている人をみても、中堅以上のベテラン社員が大半であり、20代の若手でIR業務を任されるケースはかなりまれです。

まして、新入社員がいきなりIR部門に配属されることはまずありません。

このため、新卒採用でIRを志す場合の志望動機については、そのあたりの事情を加味して、二段落にわけて作成することが望ましいといえます。

一段目となる前半部分については、「なぜIR部門で働きたいのか」という理由について、ほかの一般的な職種と同じように、自分なりの考え方を述べましょう。

そして、後半部分については、「どのような経路をたどってIRになるか」という筋道、キャリアプランについて言及してみましょう。

後半部分に説得力をもたせるためには、きちんとIRの仕事内容や求められる能力、各社の特徴などについて、詳細に調べてから作成に取り掛かることが大切です。

IRの志望動機の例文

経営企画部門を経由する場合の例文

「私は株式投資を趣味にしており、大学時代に稼いだアルバイト代などを元手にして、金額的には少額ながらも、個人投資家として株の売買を4年ほど経験してきました。

何度か株主総会にも足を運んだことがあり、そこで株主相手に堂々とスピーチする社員の方を見て憧れを抱き、「自分もあんな風に会社を代表する存在になりたい」と思ったことがIRを志望したきっかけです。

私は大学で経営学部に所属しており、ゼミではMBAの勉強も進めています。

経営企画や経営戦略に関する知識を磨いて、いつかIR担当者として活躍したいと考えています。」

財務部門を経由する場合の例文

「私は実家が自営業をしており、幼少の頃から会社経営を間近に見てきました。

そこで実感として学んだことは、会社を安定的に運営するためには、資金調達がきわめて重要だということです。

御社のような上場企業では、株式市場における評価が事業の安定性を大きく左右します。

まずは財務担当者として資金管理や資金計画の仕事を経験し、そのスキルを生かしてIR担当になるのが将来の目標です。」

広報部門を経由する場合の例文

「私は高校時代に放送部に所属し、部長をまかされていました。

体育祭や文化祭など、さまざまな校内行事の放送を手掛けていくなかで、多くの人に自分の言葉を「伝えること」の楽しさと難しさを感じてきました。

御社は近年上場したばかりであり、現状IR業務は広報部が兼任しておられますが、さらに発展していけるかどうかは、いかに投資家からの支持を集められるかにかかっているといえます。

広報部員として御社のスポークスマンとなり、ゆくゆくは御社初のIR専任になることが私の目標です。」

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IRの面接で聞かれること・注意点

IR担当者には、きわめて高いレベルのコミュニケーション能力が求められます。

大勢の人に難しい話を分かりやすく伝えるにはプレゼンスキルが必要ですし、その話を聞かされた人がどう感じるか、どんなリアクションを取るか、相手の印象や考えを想像する「共感力」も重要です。

新入社員の採用面接における「志望者」と「面接官」という関係性は、決算説明会における「IR担当者」と「株主」の関係性と、基本的には同じです。

IRを目指すなら、面接においては一般的な職種よりも一段上の精度を目指し、ひとつひとつの質問に対して面接官が何を尋ね、どんな回答を求めているのか、的確に応じられるようにしっかりと準備すべきです。

また、IRは人前に立つ仕事ですので、髪型や服装などの見た目も、清潔感を意識して好印象をもってもらえるよう注意することが大前提となります。

新卒採用でいきなりIRに配属されることはなくとも、面接で基礎的な素質を認められれば、やがてキャリアはひらけてくるでしょう。

IRの自己PRのポイント

IRには多様なスキルが求められますので、面接においてPRすべきポイントも複数考えられます。

学級委員や委員会、生徒会などで、中学時代や高校時代に大勢の前で話した経験をアピールすることも有効です。

塾講師家庭教師など、人にものを教えるタイプのアルバイトや、イベントを企画・運営するタイプのアルバイト経験をPRしてみてもよいかもしれません。

また、簿記や英会話など、IR業務に必要な専門スキルをアピールするという方法も考えられます。

ただしその場合は、「勉強している」というだけでは十分な材料にはなりませんので、日商簿記資格やTOEICスコアなど、スキルレベルを客観的に証明するものが必要になります。

IRの履歴書で気をつけるべきことは?

IR担当者は、四半期報告書や年次報告書(アニュアルレポート)などを作成することも仕事のひとつです。

IRの履歴書については、そうした文章を作成する能力と適性があることを示すために、客観的に読みやすくわかりやすい記述を心がけましょう。

作文能力を磨くためには、自分の書いた履歴書を誰かに見てもらうことが有効です。

学校の先生や友人、家族などにチェックしてもらうことで、自然と「客観的な目線」も養うことができますので、できる限り多くの人に履歴書を添削してもらうことをおすすめします。

IRの志望動機で悩んだら、転職エージェントに相談してみよう

未経験や中途でIRへの転職を目指しているものの、志望動機や面接に自信が持てない場合は、転職エージェントで添削を無料で受けるのもおすすめです。

IRの仕事に詳しい転職アドバイザーがしっかりサポートしてくれるので、書類通過率や合格率をアップさせることができます。

また、業界情報を聞くことができたり、IRの「非公開求人」の情報を得ることもできます。

まだ転職するか迷っているという段階でも、早めに専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができるでしょう。

リクルートエージェントは、転職エージェントの中で最も求人数が多く、転職実績もNo.1となっているので、まず登録しておきたいエージェントです。

また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20's」に登録してみるとよいでしょう。

20代を積極採用している企業の案件が多く、専任キャリアアドバイザーによる個別キャリアカウンセリングを受けることができます。

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