一番多いのは同業種からの転職
一般住宅系、イベント系、飲食店系、ホテル&美術館系、大手施設系など、ある程度専門分野が決まっていることが多いのがインテリアデザイナーという職業です。
デザイン事務所や設計事務所に所属する場合も、その事務所ごとの得意分野や専門分野があります。
ホームメーカーで一般住宅系のインテリアデザインを担当していた人が、飲食店のインテリアデザインに興味がわき、大手飲食チェーンのインハウスデザイン業に転職することもあります。
イベントブースなどのインテリデザインを得意としたデザイン事務所に勤めていた人が、ホテル&美術館などの施設に惹かれ設計事務所へ転職したりと分野の異なる同業種への転職はかなり頻繁にみられます。
また、インテリアデザイナー未経験でも、美術系やデザイン系の学校を出ていたり、デザイン関連の仕事に就いていた経歴があるのも評価されます。
それぞれ基礎知識があるので転職後もスムーズに仕事ができます。
名前の知られる大物インテリアデザイナーともなると、分野をまたいで仕事が舞い込んでくることも多くあるでしょう。
建築士からインテリアデザイナーへの転職は少数派
近い業種でいうと、建築士から転職する人もいます。
インテリデザイナーにとって最も重要でもっとも難しいといわれるのは、建築に関する知識です。
そのため、建築知識が豊富な建築士は、センスさえあればインテリアデザイナーへの転職はたやすいといえます。
ただ、建築士のほうがお給料が良いこともふまえると、インテリデザイナーに転職する人は少数派。
本人にやる気さえあれば、インテリアデザインを兼任することも可能なため、わざわざインテリデザインひとつに絞って転職する人はそこまで多くないのが実情です。
未経験からの転職は20代のうちに
インテリアデザイナーは、一人前になるまでに早くて数年、場合によっては十年近くかかります。
違う職種から、未経験で転職するなら一日でも早いに越したことはありません。
事務や営業職などに比べるともともと募集も少ない上、キャリアのない中途採用を受け付けている企業自体が少なく、転職もたやすいものではありません。
とはいえ、未経験採用がゼロというわけでもなく、若年層でしたら未経験採用もあります。
未経験からの転職なら20代のうちに活動するのがベストです。30歳を超えると厳しくなると考えておいた方がよいでしょう。