インテリアデザイナーに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

インテリアデザイナーに向いている性格・適性

デザインセンスのある人

インテリアデザイナーとして活躍するために必要なことのひとつが、卓越したデザインセンスです。

「センス」というと、持って生まれた天性のもののように思う人もいるかもしれませんが、インテリアデザイナーの場合は少々事情が異なります。

インテリアデザイナーに求められるセンスとは、芸術家のようなオリジナリティや奇抜さ、斬新さというよりも、誰もがきれいだと感じる普遍的な美しさや、洗練されたおしゃれさです。

そのため、生まれつきのセンスをもったような人はインテリアデザイナーに向いていますが、後天的に自身のデザインセンスを磨いていくことも十分に可能です。

日頃から美術展などのアートイベントに積極的に足を運んだり、画集やデザイン集を見るのが好きだったりという人は、デザインセンスを身につける努力ができる点で、インテリアデザイナーの素質があるでしょう。

とにかくインテリアが好きな人

「好きこそものの上手なれ」ということわざの通り、インテリアデザイナーにとって、インテリアが好きであることは非常に大切です。

この職に就く人は、家具や什器、クッションなどの雑貨類、カーテン、照明など、インテリアデザイナーはさまざまなアイテムに精通していなければなりませんし、壁紙や床材についての知識も必要だからです。

さらに、クライアントによって趣味嗜好は異なるため、自分が好きな特定のジャンルだけ詳しくても、インテリアデザイナーとしてはあまり意味がありません。

和風でもアメリカンスタイルでも北欧テイストでも、どんな要望にも応えられるよう、まんべんなく知識を身につける必要があります。

アイテム以外にも、光や音、温度、匂いなど、空間を構成する要素は無数にあります。

それらの勉強をし続けることが苦でない、インテリア全体が好きな人は、インテリアデザイナーに向いています。

チームワークが得意な人

インテリアデザイナーの仕事は、決して自分一人で完結するものではありません。

各プロジェクトには、クライアントはもちろん、建築士や設計士、大工、内装業者など数多くの人が関わります。

インテリアデザイナーは、あくまでそのスタッフのなかの一員です。

このため、立場や役割の異なるさまざまな人と円滑にコミュニケーションを取ることを苦にせず、人付き合いやチームワークが得意な人は、インテリアデザイナーの適性があるでしょう。

プロジェクトが大きくなればなるほど、関係者の数もどんどん増え、ときに数百人規模におよぶこともあるため、周囲の和を乱さない協調性は、スキルやセンスと同じくらい重要です。

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インテリアデザイナーに必要なスキル・能力

体力

インテリアデザイナーというと、華やかなイメージが先行しがちですが、実際はかなり体力勝負の仕事です。

デスクワークだけでなく、現場で工事を手伝ったり、重い家具や什器をいくつも運ぶこともありますし、家具の買い付けのために1日中あちこち走り回ることもあります。

とくに展覧会やイベントの開催日が近づき、納期間際になると、作業スケジュールが厳しくなって、ろくに休憩時間さえ取れないこともあります。

インテリアデザイナーに、アスリートほどの突出した体力・筋力は必要ありませんが、少なくとも連日の徹夜に耐えられるレベルの体力がないと、仕事に支障をきたすこともあるかもしれません。

プレゼンスキル

インテリアデザイナーは、自身が作成したコンセプト案や企画内容を、平面図やイメージ図、あるいは3D図面などにして、クライアントに説明しなければなりません。

このため、自分の考えをわかりやすく相手に伝えられる、説明能力やプレゼン能力も大切です。

大掛かりな案件になると、依頼を獲得するためにコンペで競わないといけないケースもよくあるため、高いプレゼンスキルが求められます。

インテリアデザイナーに向いていないのはどんな人?

理系分野が苦手な人

インテリアデザイナーは、建築士が描いた平面の設計図を読み取り、その構造を踏まえたうえで、頭のなかで立体にして空間演出プランを作成しなければなりません。

さらに、場合によっては、自分自身で設計図やパースを描いたり、模型やCGモデルをつくることもあります。

このため、インテリアデザイナーには、建築学や構造学、力学、パースなどの専門知識や、CADスキル、空間把握能力などが必要であり、「理系色」の強い職業といえます。

それらはあくまでデザイナーとしての仕事の一部ではあるものの、理系分野が苦手で、数学や物理などにはできる限り関わりたくないという人については、あまり職業適性があるとはいえません。

設計などに興味はなく、インテリア選びだけを手掛けたい場合は、「インテリアコーディネーター」のほうが向いているでしょう。

ワークライフバランスを重視したい人

インテリアデザイナーの仕事は、事務や経理のように決まった作業をルーティンワークでこなす仕事とは対極で、案件ごとに異なるアイデアやコンセプトが必要です。

このため、毎日定時で帰れる職場はほぼ存在しません。

いい企画が浮かばなかったり、作業が終わらなかったりすれば、深夜になろうが帰れないこともあり、日々の暮らしは仕事最優先になりがちです。

プライベートが犠牲になることもいとわず、仕事漬けの毎日が楽しいという人もいますが、家族との時間を多く持ちたいなどワークライフバランスを重視したい人だと、インテリアデザイナーを続けるのは厳しいかもしれません。