インテリアデザイナーのつらいこと、大変なこと、苦労

華やかな裏側での肉体労働

一見、華やかなイメージの強いインテリアデザイナーですが、実際は案件が追い付かず朝から晩まで仕事ということも多くあります。

良いアイデアが浮かばず一日中会社のデスクで頭を悩ましたり、夏の猛暑にも資材調達に汗だくでかけまわりと、華やかな仕事の数十倍も地道があります。

若いうちは乗り越えられる激務も、歳をとってくると身体がきつくなり、アシスタントを雇ったり、人によっては引退して別の職種に転職してしまう人もいるほどです。

引渡し前は泊まり込みで現場作業も

インテリアデザイナーが関わる仕事は、どんなプロジェクトもほぼ絶対といっていいほど、スケジュールは後ろ倒しにずれ込みます。

当然それを見込んである程度余裕のあるスケジュールが組まれますが、それでもなぜか少しずつ遅れて最終的にはぎりぎりになります。

プロジェクトが立ち上がったばかりのころこそ多少の余裕はあるものの、引き渡しの日や(すべての作業を終えて、クライアントに手渡す日)や顧客を呼んでの内覧会が近づくにつれ、ゆとりはなくなります。

ぎりぎりどころか、普通に進めたら間に合わないほど作業が遅れることもあります。

業者の手配や、間に合わない装飾品の制作に追われているうちに終電を逃すなんてことは日常茶飯事です。

ひとりでも多くの手があったほうがよいだろうと、インテリアデザイナーみずから作業着を着てほこりだらけの現場で大工作業を手伝ったり、装飾品の取り付けを行なうこともあるのです。

肉体作業はもちろん、汚れ作業も多くあるので、打ち合わせの日以外はラフで動きやすい格好をしているデザイナーも多いようです。

関連業者をすべて取り仕切る

企画がとおり、決済が落ちたら、必要な資材や家具、什器、照明など、必要なものを発注します。

また、家具や照明器具の取り付け業者もすべて手配します。

その間、建築士とも常に連絡をとり、設計図に関する細かな確認を続けます。

建築士とのやり取りが終わったと思ったら今度は大工さんとのやりとりです。

現場にもまめに足を運び、細かな造作の指示や、装飾品を付ける予定の壁への下地補強の指示などをしつつ、進行具合を調整します。

このようにさまざまな関連業者や部署との密な連絡、スケジュール管理が欠かせないので、頭のなかは仕事のことでいっぱいになります。

常に時間に追われているような感覚に陥るかもしれませんが、経験を積んで要領よくこなせるようになればある程度は軽減されるでしょう。

「間に合わない」なんて許されないプレッシャー

「発注していた家具が引き渡しに間に合わないかもしれない…」、「大きな壁面に飾る予定だった絵画が在庫切れでどこにもない…」そんなトラブルはしょっちゅうあることです。

スケジュールの余裕があれば、代替品でプレゼンしなおして手配するということもできますが、ぎりぎりに発覚したときには目も当てられません。

当然、決定しているひき渡しや内覧会をずらすことなどできません。

「間に合わない」なんて言い訳はどこにも通用せず、「自分ひとりのミスのせいで引き渡しが遅れるかもしない」という強迫観念に追われながら、町中駆けずり回って探すこともあります。

会社やチームで請け負っている案件でも同様です。

クライアント、建築士、大工さんなど、ひとつのプロジェクトに関わっている人の数が多いだけに、ミスは許されません。

「常に何かに追われている」と言っても過言ではないほど、インテリアデザイナーはその仕事の責任も、精神的プレッシャーもとても大きな仕事だといえます。