印刷会社社員のつらいこと・大変なこと・苦労

印刷会社社員のつらいこと・大変なこと

納期に追われ続ける

印刷会社社員として最も大変なことのひとつは、納期に追われ続ける仕事をしなくてはならないことだといえるでしょう。

印刷会社が手掛ける印刷物は、事前に定められた制作スケジュールに沿って作られていきます。

どのような場合でも、必ず「この日までの顧客へ納品する」と決められた日時があり、それを守ることは何よりも優先されます。

何事もなければ納期を守ることができますが、急な内容変更や予期せぬトラブルといったことが重なると、スケジュールはどんどん厳しくなってしまいます。

そのなかでも、最も大変なのは印刷現場での仕事だといわれています。

というのも、印刷は、印刷会社においてすべての工程の最終段階であるため、他の部門でスケジュールが押した場合、その遅れた分を何とか印刷部門で調整して動かなくてはならないからです。

印刷会社では、同時にいくつもの印刷物を抱えていることがよくあるため、この案件が終わったらすぐ次の納期が迫っている、といった日々を送ることは日常茶飯事です。

体力が必要な仕事

印刷会社の仕事はデスクワークもありますが、印刷工場で印刷や製本などの仕事をする場合には、身体を動かすことが多くなります。

また、工場内は夏は暑く、冬は寒いという環境もよくありがちで、大量の重い紙を運ぶなど体力を要する場面も出てくるでしょう。

なかにはインクのにおいを嗅ぎ続けることで、具合が悪くなってしまう人も少なくありません。

もちろん、工場といってもきちんと休みなどが確保されていて働きやすい職場もありますが、厳しい環境もあるということは念頭に置いておいたほうがよいでしょう。

「印刷ミス」の恐ろしさ

印刷会社のほかの企業にはない苦労は、確実に「印刷ミス」をなくすために努力することです。

たった一文字の誤植であろうと、間違いは絶対に許されません。

もし、印刷を終えてしまった後にミスが見つかれば「刷り直し」という工程が発生し、それが自社の責任であれば余計なコストがかかるばかりか、顧客からの信頼を失うことにもつながりかねません。

印刷会社社員は、つねに「印刷ミス」を防ぐことに神経を研ぎ澄ませている必要があり、印刷が無事に終了し納品するまでは気が休まらないという声もきかれます。

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印刷会社社員の悩み

印刷会社社員は、印刷技術に関するプロですが、お客さまは必ずしも印刷に詳しいとは限りません。

お客さまから自社の技術ではできない無理難題をつきつけられたり、無理な納期で仕事を依頼されたりすることは少なくありません。

特に近年、デジタル印刷を利用することが増え、個人で小ロットの依頼ができるようになったことから、印刷業界における敷居が低くなり、こうした客側の理解不足のケースは増えてきています。

印刷の技術やその工程については、現場や営業から働きかけていく必要がありますが、お客さまになかなか理解してもらえないというのは、印刷会社全体の悩みです。

印刷会社社員を辞める理由で多いものは?

印刷会社社員が退職する理由としては、職場環境があげられます。

印刷会社の多くは歴史が古く、ベテランの技術を持つ人や営業マンが昔ながらのやり方で仕事をしているところも非常に多いのです。

特に若手社員はこうした環境になじめず、仕事を辞めてしまう人が多いとされています。

また、印刷業界は全体的に縮小傾向にあるため、自分の力の限界や給料の低さ、待遇の悪さを理由に辞める人も多いです。