研究生、新人アイドルでも忙しい
デビュー前、デビューしたての新人アイドル、それならそこまで忙しくないだろう。
そう思う人も多いでしょう。
たしかにデビュー後ほど忙しくはないかもしれません。
しかし、デビュー前だからこそ、デビューしたての新人だからこそ、やらねばいけないことはたくさんあります。
ボイストレーニング、ダンスレッスンは欠かさず、事務所の方針によっては演技レッスンが入ることも。
デビューするための、または作品に出演するためのチャンスでもあるオーディションも欠かせません。
まだまだ芸能活動だけで食べていけるようなポジションではないため、当然学校や仕事との二足のわらじ。
必然的に朝早くから夜も遅くまで、多忙な生活を送ることになります。
人気アイドルともなると、私生活なんて皆無
「ちょっと売れ始めた?」と思ったらあれよあれよと人気が高まり、気づけば売れっ子アイドルに…そうなったら生活もガラリと変わります。
グラビア撮影のために早朝からロケ、テレビ収録のために深夜遅くまでスタジオにカンヅメ。
マスコミ業界には定刻なんてものはなく、撮影や収録は深夜になろうと終わるまで続けられます。
一日の仕事が終わって帰宅するのは2時、3時、翌朝も朝早くから仕事で、必然的に睡眠時間は3時間という日が続くこともあるでしょう。
これくらいの人気アイドルになると、マネージャーも専属で付くことが多く、一緒にいる時間も親兄弟より長くなります。
ひとつの仕事が終わればまた次の仕事、体力的にはかなり過酷ですが、共演者やスタッフなど毎日新しい人に出会って未経験なことにチャレンジする日々はアイドルでなければ味わえない刺激的な日々。
そんな楽しさがあるからこそ、アイドルたちはみんなイキイキとしているのです。
移動は基本車かロケバス、電車はNG
事務所の方針にもよりますが、トップクラスの人気アイドルになると移動の基本はロケバスや、マネージャーの車になります。
それもそのはず、うかつに町中に出たらあっという間に周りをファンに囲まれて、サインや握手を求められ身動きがとれなくなり、大変なことになってしまうからです。
当然、学校に通うにも車やハイヤー、すべて家の前まで乗り入れて現地まで。学校終わりも門まで迎えに来てくれたマネージャーの車で現場まで移動。
とにかく、電車に乗る機会はほとんどと言っていいほどなくなります。
「切符の買い方がわからない」という芸能人がいるのもそのため。
ちなみに、売りだし中の研究生やデビューしたての新人など、まだ世間に大きく顔が売れる前ならば、レッスン先や現場にも自分一人で電車に乗って移動することも多くあります。
東京都心の大きなスタジオやテレビ局付近ではひとりで現場に向かう新人アイドルの姿がよく見られます。
気を許せるプライベート空間は自宅だけ
人気アイドルは当然、ショッピングに出かけたり、外食したり、人混みに出ることもままなりません。
やむをえない用事で町中に出る場合も、人通りの少ない時間に、変装をしてが鉄則。
たとえ仕事がオフの日でも、好きな時間に、家族と、または好きな人と、出かけたりなんてできません。
じゃあ、休みの日はみんなどうしているのかというと、家で本を読んだりゲームをしたりDVDを観て過ごす、寝ているなどが大多数です。
読書や漫画、ゲームに詳しいアイドルが多いのは実はこのためでもあります。
そんな感じですので、アイドルにはプライベートの時間なんてほとんどありません。
スッピンで、思う存分自分をさらけ出せるのは自宅ぐらい、少なくとも現役である間はそう思っていた方がよいでしょう。