法務教官の現状と将来性

重要度を増す法務教官の役割

犯罪は年々低年齢化してきている一方で、犯罪の具体的な内容も多様化してきているといわれています。

少年院や少年鑑別所に収容されている少年たちが犯した非行もさまざまで、万引きをしたり、暴走族と一緒に暴走行為をしたりするほか、覚せい剤やMDMAなどの薬物に手を出してしまうケースも増えてきています。

また、インターネットやスマートフォンの普及により、薬物事犯のほかに売春などの性非行の機会が増加傾向にあるともいわれており、少年犯罪はますます多様化してきています。

それにともない、少年たちが抱える心の闇も複雑化しており、彼らと向き合うために多様な経験を積んだ人材が法務教官として求められていると言えます。

法務教官の将来性

少年による犯罪が多様化・凶悪化している社会情勢を受けて、少年法改正などの議論も盛んに叫ばれている昨今、少年犯罪を厳罰をもって抑止するという方向性とともに、非行少年の再犯率を押さえることも重要な課題となっています。

少年犯罪の件数自体は減少傾向にありますが、少年院を出所した少年の再犯率は低いとは言えず、これらの少年たちが真に社会復帰を果たすことが、ひいては少年犯罪の増加を食い止めることへもつながると考えられています。

こういった社会的な関心も高まっている昨今、法務教官の果たす社会的な役割も大きくなっていると言えます。

これからますます犯罪が多様化・低年齢化していく中で、いったんは脱線してしまった少年らをいかに社会復帰へと導いていくのか、難しい問題がある反面、法務教官への期待も高まっていくことでしょう。

このような意味で、法務教官の仕事は将来にわたってやりがいのあるものであると同時に、社会へ広く貢献することのできる職業であると言えるでしょう。