法務教官に向いている人、適性

少年の立場になってじっくりと向き合える人

法務教官の主な仕事は、非行を犯した少年を社会復帰へと導くことです。

少年が罪を犯してしまった原因は、1つではありません。少年自身の問題をはじめ、親などの家庭環境の問題や学校の問題など、さまざまな事情が複雑に絡んでいます。

たとえば、少年自身の問題としては、少年が「これはやってはいけないことだ」と認識する能力が欠落してしまっている場合などが考えられます。

また、家庭環境の問題としては、親自身の規範意識が薄い場合や、子どものしつけを放棄してしまっている場合や、親と子どもの関係が崩壊してしまっている場合などがあり、このようなケースでは幼児期から社会のルールを守れない子どもになってしまうことがあります。

また学校などの教育現場になじめない子どもが非行に走ることもあります。

これらの複雑な事情は個々の少年ごとに異なりますので、こういった事情を汲み取るために、少年とじっくり向き合うことが必要となります。ですから、法務教官には、相手の立場に立って物事を考える力のある人が向いていると言えるでしょう。

少年と向き合うための忍耐強さ・粘り強さは必須

また、少年は生身の人間ですから、何事も教官の思うようにはいかないことが多いものです。いくらプログラムや授業を工夫したとしても、なかなか成果が得られなかったり、少年が心を開いてくれなかったりすることもあるでしょう。

また、表面的には良い子に見えても、ふとした拍子に裏切られることもあるかもしれません。そんなときも、その少年を大きな心で受け止めてあげることが必要です。

初めは心を頑なに閉ざしていた少年も、時間をかけて向き合うことで変わっていくものです。ですから、その意味で法務教官には忍耐力や粘り強さが求められるといえるでしょう。