保護観察官とは

保護観察官とは

保護観察官は法務省採用の国家公務員の一種で、保護観察所や、地方更生保護委員会へ配属されます。

罪を犯した人が刑事施設を出所して通常の社会へと復帰した際に、健全な社会生活を送ることのできるように導くサポートをするものです。

保護観察官の仕事

保護観察所へ配属された場合は、家庭裁判所で保護処分決定を受けた者や、刑事施設から仮釈放された者の保護観察を実施します。そのほかにも、出所後の生活環境の調査や再犯防止に向けた取組みなど、幅広く活動します。

また、地方更生保護委員会へ配属された場合には、刑事施設や少年院へ収容中の者と面接を実施し、施設からの仮釈放や仮退院ができるかを審査する際に必要な調査を行います。

保護観察官になるには

保護観察官の仕事は、医学、心理学、教育学、社会学などの専門的知識を活用しながらの業務になりますので、拝命する前にこれらの知識があるに越したことはありません。

ですが、充実した研修がありますので、まずは試験を突破するように対策を立てるのがよいでしょう。

保護観察官になるためには、法務省専門職員(人間科学)採用試験に合格する必要があります。1次試験(多肢選択式・記述式)と2次試験(人物試験)、身体検査と視力検査が実施されます。

専門試験の記述試験では心理系の領域から出題されますので、この分野の対策をしっかりと立てておいたほうがよいでしょう。

法務省 法務省専門職員(人間科学)採用試験

保護観察官に向いている人

保護観察官の重要な仕事の1つとして、保護観察中の者との面接があります。保護観察中の本人やその家族に対面して話を聞き、勤務の状況や家族との関係などをじっくり聞き、必要に応じて指導します。

出所後スムーズに社会復帰できる者は多くないため、保護観察官の指導を効果のあるものとすることが非常に重要になります。

いかに相手の気持ちをくみ取れるか、という資質はもちろんのこと、次第に変わっていく状況に対して臨機応変な対応ができるか、ということも重要なポイントです。

相手の話をじっくり聞くことができ、状況に応じて適切に対応できる、機転の利く人が向いているといえます。

保護観察官の労働時間・待遇

原則として1日7時間45分の労働時間で、配属先によっては宿直業務もあります。給与は法律により定められており、行政職俸給表(一)が適用されます。