ホテルスタッフになるには

基本的に資格は不必要

ホテルスタッフになるためには、ホテルの採用試験に合格することが必要ですが、特別必要な資格はありません。「ホテル実務技能認定検定」など、ホテル勤務で必要とされる知識の理解度を測る検定試験はありますが、学生のうちに資格を持たないまま就職する人もたくさんいます。

ただし、大手外資系ホテルを中心として語学の能力を重視する場合もあり、そのようなホテルでは「英検○級以上」や「TOEIC○○○点以上」といった基準を設けています。英語だけでなく、中国語や韓国語に関しても、「日常会話ができる」などの能力を持っていることで有利になる場合も多いようです。

学歴はさまざま

ホテルの従業員として働く人の学歴はさまざまで、高校卒業後にすぐホテルに就職する人もいれば、ホテル科や観光科のある専門学校卒業、または短期大学や四年制大学を卒業して就職する人までバラバラです。

ホテルによって応募資格として掲げている学歴は異なり、大手ホテルの場合は「専門学校卒以上」を必須とすることが多いです。海外のホテルスクールに留学し、そのまま現地のホテルスタッフを目指す人もいます。

外国人宿泊客の対応をすることも多いため、特に外資系のホテルの場合は語学力があると就職に有利になることがあります。

正社員のほか、契約社員や派遣社員、アルバイトと、就業形態はさまざまです。ホテルによっては、正社員ではなく、初めの数年は契約社員として採用し、後に正社員として雇用するというところもあります。

ホテルの専門学校が有利?

ホテルの専門学校では、ホテルスタッフとして必要な基礎知識やマナーなどの講義、ホテル実習などが行われ、学生のうちからホテル業界のことを詳しく学ぶことができます。

メリットとしては、就職に関する情報が手に入りやすいこと、ホテル業界と密接に連携しているため求人が直接くる場合があること、また周りは同業種を目指す人ばかりなので、切磋琢磨しながら向上していけるという点などが挙げられます。

学歴よりも人物重視

ホテルスタッフの採用試験で所属学部や専攻などが問われることはほとんどありませんし、四年制大学卒や短大卒でもホテルスタッフになる人はいます。

そのため観光系の専門学校卒が絶対に有利とは言えませんが、ホテルスタッフは学歴よりも「人物重視」の採用をすることが多いため、「学歴が高いから大卒が有利」という考え方は、他の業界よりも薄いと言えそうです。

ホテルスタッフとして働く

ホテルに入社後は、接客やマナー、ホテルの設備についてなどの研修を数ヶ月受けることになります。

研修を終えると各部署に配属されますが、自分の希望が通るとは限りません。初めは客室部門か飲食部門に配属されることが多いようです。異動も多いため、希望の職種が決まっている場合は、粘り強く伝えることで、希望が通ることもあります。

ホテルスタッフに求められる能力

気配り

ホテルでは高いレベルでのサービスが求められます。どんな客に対しても親しみを持って接し、細かいところにも気配りをできる人が求められます。コミュニケーション能力が高く、笑顔で人を喜ばせるようなことができる人が向いていると言えます。

語学力

語学力も必要です。ホテルにもよりますが、外資系のホテルや有名ホテル以外でも海外の宿泊客は増えてきているため、日常会話程度はできることが望まれます。

ホテル業界データ

ホテル数の推移

ホテルの数は平成13年度より毎年増加していましたが、平成24年からは横ばいです。平成26年時点でのホテル数は9,809となりました。
ホテル数の推移_26

ホテル市場規模の推移

ホテルの市場規模は2007年より減少傾向にありましたが、2014年には大幅に回復し、1兆2010億円ほどの規模となっています。
ホテルの市場規模_26

ホテル業界の今後の見通し

近年、外資系の有名ホテルの参入が相次ぎ、ホテル業界の競争が激化しています。そのため、より高いレベルでのサービスを提供することが求められてきています。

ホテルスタッフの質がホテルの印象を大きく左右するため、今まで以上にホテルスタッフの重要性が高まっているといえるでしょう。